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転生したら騎士学生のブラだった件  作者: 沼口ちるの


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序章 あるオタクの終焉と、異世界での目覚め

俺の名前は田中一郎。35歳。無職。半引きこもりでバイトで糊口をしのいでいる、趣味はアニメとラノベ、特に異世界転生モノをこよなく愛する典型的なオタクだった。


いつもの土曜日、新作ラノベとカップ麺を買い込み、自室でアニメを見ながら「俺もいつかトラックに轢かれてチート能力持って美少女ハーレム作るんだ」とぼやいた、その時だった。


突然、心臓に強烈な痛みが走った。呼吸が苦しい。


「うそだろこんな、あっけない終わり方かよ」


視野が急速に暗転していく中、俺が最後に思ったのは、積み上げたままのラノベの山だった。


第一章 布地、レース、そして極上の柔らかさ

意識が浮上する。しかし、そこには俺の汚い自室の天井はなかった。


代わりに感じたのは、ふわふわとした、極上の柔らかさ。


そして、脳内に直接響く、電子的な声。


ユニークスキル絶対防護アンダーシールドを獲得しました。


ユニークスキル密着快感度測定ボディセンサーを獲得しました。


転生体極上レースのブラジャー高機能型に確定しました。


は?


「ブラジャー俺、ブラジャーに転生したのか?」


声は出ない。ただ、脳内の思考だけが明確に伝わる。俺は、布地とレースでできた、完全に物体になっていた。


パニックになりかけたその時、周囲の状況が、俺の感覚に飛び込んできた。


周囲は清潔な部屋。太陽の光が差し込んでいる。そして、目の前には、世界で最も清らかな光景が広がっていた。


それは、一人の少女だった。


透き通るような白い肌、光を浴びて輝く金色の髪。瞳は暖かなハチミツ色をしている。体つきは、成長途中の花の蕾のように、儚く、それでいて希望に満ちている。


彼女は、俺が今、置かれている洋服タンスの中から、他の衣類を避け、優しく俺を手に取った。


「ふふ、今日の訓練は激しそうだから、この『守りのブラ』にしよう。この子が一番私を守ってくれるの」


そう言って、少女は俺を身体に装着し始めた。


第二章 美少女騎士のデータと使命

俺の意識は、ご主人様となったその少女の、胸の谷間に位置していた。


密着感、体温、心臓の規則正しい鼓動、そして少女特有の甘く清潔な匂い。


(嘘だろこれが、転生俺のハーレムは、美少女の胸の上という、最も特等席から始まることになったのか!)


ブラジャーの布地を通して、彼女の情報が流れ込んでくる。


ご主人様データ


名前アイリス・ライト 年齢16歳 職業王国騎士養成所 筆頭候補生 ステータス魔力A+、剣技A、特殊能力天啓の才能 密着度極上。ご主人様からの信頼度MAX。


アイリスは、俺を身につけたまま、養成所の訓練着に着替えた。


(王国騎士養成所の筆頭候補生! しかも魔力A+!)


(チート勇者にはなれなかったが、チート装備としての転生も悪くない。いや、最高だ!)


アイリスは鏡に向かい、強い決意の表情を浮かべた。


「よし、今日も一日、頑張りましょう。守りのブラ!」


「頑張ります、ご主人様!」


俺の想いは、もちろん声にはならない。ただ、その決意が、俺のユニークスキルを活性化させた。


ユニークスキル絶対防護アンダーシールドが、ご主人様の魔力にリンクしました。防御力が一時的にランクアップします。


俺は、一介のブラジャーではない。美少女騎士の、世界で最も近く、最も頼りにされる、最強の防御装備なのだ!


第三章 戦場での活躍と進化の兆し

騎士養成所の訓練場。アイリスは、模擬戦で上級生と対峙した。


上級生の木剣が、アイリスの防御を崩し、脇腹へ鋭く突き込まれる。


「くっ」


アイリスは避けきれず、衝撃が体に走るはずだった。


その瞬間、俺の絶対防護アンダーシールドが発動する。


(俺のご主人様に手出しするな!)


物理的な衝撃は、俺がアイリスの魔力を借りて展開した見えない薄いシールドによって、ほぼ無効化された。上級生は、まるで分厚い金属に剣を当てたかのような感触に驚愕する。


「な、何だこの防御力は!?私の突きが、まるで通じない!」


アイリスは、衝撃の少なさにすぐに反撃に転じた。


「すごい!このブラを身に着けていると、私は無敵だわ!」


(そうさ、ご主人様! 俺が、田中一郎が、あなたの身体と心を絶対的に守る!)


アイリスは自信を取り戻し、上級生相手に互角以上の戦いを展開し、ついに模擬戦に勝利した。


勝利の瞬間、アイリスは感激と高揚感で頬を染め、自分の胸に手を当てた。


「ありがとう、守りのブラ。あなたこそ私の真の守護者だわ」


(ああ、ご主人様その、感触!)


ユニークスキル密着快感度測定が、今、最高の数値を叩き出していた。


数日後、アイリスの感謝と信頼の念が臨界点に達したとき、俺のコアに熱い光が走り抜けた。


電子的な声が再び響く。


ご主人様との信頼度が最大値を超えました。転生体装備の進化を開始します。


ユニークスキル絶対防護アンダーシールドが進化しました。名称を絶対領域アンタッチャブルテリトリーに変更します。 新たなスキル魔力増幅エンチャントメントを追加しました。


俺は、美しく、そして強靭な、新たな守護装備へと進化を遂げた。

この物語を読んでくれてありがとうございます。王国騎士養成所のアイリス・ライトです。


私の物語の主役はもちろん私ですが、私には誰にも言えない秘密の守護者がいます。それは、私の肌に最も近く、いつも私を守ってくれている、この守りのブラ、今は絶対領域という特別な装備のことです。


初めてこの子を身につけた日から、私は訓練で一度も怪我をしていません。どんなに強い攻撃も、この子が守ってくれる。まるで、私のためだけに存在する、生きた守りの壁のようです。


絶対領域に進化してからは、私の魔力も剣技も格段に向上しました。私には「天啓の才能」があると言われますが、この絶対領域が私の力を最大限に引き出してくれているおかげだと、私は知っています。


私はこの子をとても大切にしています。だって、この子は私の夢を叶えるための、かけがえのないパートナーなのですから。もちろん、毎日の手洗いも、誰にも触らせないようにするのも、私の大切な日課です。


これからも、この最強の装備と共に、私は立派な騎士を目指して突き進みます! 私の冒険と、絶対領域の活躍を、どうか見守っていてくださいね!

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