第五話 ようやく話が進みます……ただし……
続きが書けた。
やっぱり、夏の熱さで脳がバグったみたいで、ようやく書けるようになってきました(笑)
それから1年後。
俺の視覚異常(?)は、更に進展というか何というか、より鮮明になってきた。
ようやく、視覚範囲ギリギリに見えているものの正体が分かってきた。
それは、小さな人間。
小さな、とは言っても、コロポックルとかそういう小ささではない。
小学生くらいの大きさ、背丈ではあるが、どう見ても成人。
ファンタジーで言う、ハーフリングという小人族のように見える。
俺の担当研究員に、そのことを話すと、
「ハーフリングですか、それは想像力が逞しいですね。まあ、この感覚が、本当に見えているのか、それとも違うものを認識しているのか、それすら分かっていないので、想像とはいえ貴重な参考意見としてお聞きします」
と、参考にする気もないくせに、そんなことを言っている。
しかし、こいつの意見も、もっともだと思うな、俺も。
現実世界に存在しない、ファンタジーの種族が見える(視界のギリギリ端だとしても)なんてのは、実際の医療研究としては参考にもなりゃしない、患者の妄想、うわ言に近いとなるわな。
んでもって、それから更に半年後。
ついに、その時がやってきた。
何って?
視界の端に見えてたものが、視界の中に入ってきたんだ。
定期的に俺の視力を測っていた研究員が、少し前に言っていた。
「**さん、面白いことが分かりました。あなたの視力、ちょっとおかしな方向へ伸びてるようです。正確に言うとですね……」
後はグラフや数値で説明がされる。
俺の頭では、データ消化に時間がかかったが、ようやく理解できるようになった。
「つまりは、こういうことですか?俺の視界に入ってるものは、通常の光ではない、と」
俺が再度、確認するように聞くと、研究員は、
「そうです。魚の一部が赤外線を認識するように、あなたの視覚は、どうやら通常の光とは別の波長を認識しているようなんですよ。具体的に、どの波長かというと、それはあなたの脳内でしか認識されていないものなので、測定器では測りようが無いと言ってしまえば、それまでなんですけどね」
それじゃ、俺の目は何を見ているということなんだろうか?
ハーフリングなどという、現実にはいないファンタジー種族が見えているのは、どういうことなんだろう。
この疑問は、まもなくではないが、短い期間で正解がやってくることとなる。




