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真夏日記
1
セミはスイカを食いちぎって線香花火に愛を告げました。太陽はそれを許さないと雷雨を呼んできて彼を苦しめ、蝶停官から終身刑コーヒー豆を食べろが下される、さぞかしご遺体は芳るでしょう、氷を添えて、不純水を少々、なんとサマードリンクの完成です。ラージサイズでいかがですか?
2
夏バテ味の梅は酸味が足りず、収縮する穴から、ゆっくり指が取り出された。約束は吐息に飲まれ、鞭の跡と雲は一緒に土に埋められた。お茶碗いっぱいのいちごジャムを、デコルテにスプーンで塗り合い、クーラーの効いた地下室で、ペロペロアイスキャンディーに変身。何度お召し上がりになられますか?
3
サンドイッチのハムになり、食パン達が一週間の貯めに溜めた腰振りを解放する。
月光に照らされて揺れる影達、私は、やっとまた、色々忘れられた。気持ちがいい、良すぎて死にそうだ。
4
ねぇ、好きってなに
私たちっていい関係になれるかな
私はいい子でいれるかな
どうなのかな
多分無理かな
4.2
もう一度、爪で皮膚表面に、十字を蚊に刺された場所に押し込む。
セミの鳴き声で目覚めるのは暑すぎて心地がいい、クーラーがいつの間にか消えていた、大きなピンクドラゴンを抱いて寝たのに悪い夢を見てしまった。誰かに追われて震えながらタンスに隠れていたのに、デカすぎる手裏剣が段々と刺さってきて、それを抜いて、手に取りこっちからも思いっきり投げて目が覚めた。
部屋の壁は物凄い音を立てて、寝落ちの際に、右手に持っていた携帯を、思いっきり叩き付けた深夜、きっと満月に笑われたに違いない。時差ボケながらも、基礎正しい生活をしてやっと回復しつつある頃、自分は飛んだ無茶をしていたと気が付く、果たして正しいとこをしているのか、そうでないのか。未来の自分に会いに行って教えて欲しい。
5
はー黙れよテメー!
いつも勝手に人の人生決めつけ上がって!
と言いそうになったのを外の満月に向かって、弓矢の様に発射させた。
何にも言わないと車のチカチカがこんなにも煩い。
5.2
グーグルの検索欄で私はこう入力した。人を狼にする方法。
6
お稲荷さんと言いなりさんはどっちも大好きで、来世はクレンゲーム機になりたいと酷く思った、ハッピーにさせてくれたジュースは残りの一口を、理科実験並みに、麦茶とブラックコーヒーと炭酸水を混ぜたもので、もっとハイになる物が欲しい。
7
儚い映画を見ているような、瞬く間に過ぎていったユリは、
いろいろ詰まり過ぎてて、月を跨いだ今でも消化しきれていない。
辛い試験期間の準備、円満に幕を閉じた卒業コンサート、外人局で一揉めしたビザ延期、要塞のように散らかった部屋の片付け、帰国の長期フライト、記録的に暑い日本の気候、なかなか治ってくれない時差ボケ、いきなり家族と暮らす、氷を無限にボリボリ、ボリボリ、ボリボリ食べる。
そんな日常。
神様にお願いが届いたのでしょう。つまらなすぎるて、苦しかったあの頃を、乗り越えてた今。ギフトが詰めに詰められた日々は、色鮮やかで、色鮮やかすぎて、混ぜてしまえば、真っ暗になることでしょう。それを人々は暗黒と呼んでいたのかもしれません。
ウッドデッキに寝転び、夜の庭を見上げれば、そこには星が散りばめられたようで、さっき食べた大好きな抹茶味をまだ吟味しながら、自分がここにいることを不思議に思う。
夏だ。日本だ。故郷だ。
いや違う、人生で一番短く過ごしたこの町を故郷と呼ぶ権利はあるのか。踏切、蝉、花火を眺めていると、心臓のあたりがキューっとなるのは、暑さのせいにしておこう。
とこんなに字がまた溢れ出しているのは、課金しまくった機械で取れなかったちいかわのうさぎが、居なくなっていた。ショック死しそうなぐらい亜然。
ニキは大笑いしながら、このゲーセン初心者野郎が、と言った。私が顔を膨らましていると、笑ってくれるので、何度も繰り返し、そのあと好きな浴衣が見つかったので、複雑に嬉しい。
8
時間は逃げる。
きっと君も私も、逃げるべきだ。
そう暑さが教えてくれてる。
あの文源郷へ
扇風機の前に座りながら
新しく買ったマニキュアを塗る
夏
9
夏になればなるほど
人は無いものねだりになる
愛と正常に渇きを感じる
こんな狂いと芸術性と腐った魂だけ
詰まった体は
ドカーンと華やかに
一発打ち上げたい
10
彼女は人間では無い。
生きた爆弾、問題其の者だった。
抗癌剤でやられちまった、その頭を打ち抜いて、楽にしてあげたい、一心だ。
そのうるさい口に、銃を三つ詰め込んで、一個ずずリズムよく、早いバンバンバンで打ちたい所存だ。
そこには愛もクソも、一ミリもない。
必死に探しても探しても見つからない。
11 氷たっぷりのレモンティー
あと、せんかい。千回。
たった千回、そのことについて考えたらもうやめるよう。それで自分を楽にしてあげるよう、君が教えてくれた方法で。
2024年8月8日、京都の9時の気温は32度。私はタブレッドを開いてキャンセルの電話番号を探した。
せっかく当選した桂離宮の参観を諦めた。
フロントのお爺さんが言った、勿体ないのたった一言がループしている。
いや、やっぱり行くか?いや、落ち着け?熱中症で倒れるぞ?いやいや、それでも今から戻って、やっぱりキャンセルをキャンセルして。いやいや、正しい選択をした、でもでもお爺さんが、次京都来れるのはいつだろう、涼しい季節にまた来て、せっかく当選したのに、いやいや、
黙れ!
そうモヤモヤしながら、駅に向かいう。こういう優柔不断な自分はウザい。
そうモーニングプレートを目の前に、解消と忘れない為爆速で打っている。
灼熱の三日目も楽しむぞー!!
たまごサンドロール、うめー!
12 ピエロのソール・ペインティング
ガタン、ゴトン
ガタン、ゴトン
生まれた町の山水を見て
感傷的になっているのは
人間失格だ
汗をかく、生きている
暑い、生きている
冷たい、生きている
歩く、生きている
美味しい、生きている
笑う、生きている
笑ってくれた、うれしい
自分をまだ
愛すことができない
それでもやっと自分を
もう嫌いじゃ無くなったそんな気がするような、しないような。
閉じてゆく開いた赤が
少しずつ
少しずつでいいから
ちょっとずつ
ちょっとずつでいいから
いつか
そんな日がくる事をちょっだけ祈る
13 進化の代价
大きな頭をしたニーナをギュッとしながら、いろんな体温を思い出していた。
可笑しいぐらいで、痛い頭痛が消えてくれない。レザーソファーに肌が引っ付いて痛くないように、シーツを引き、蹲りながら、偶に不意に震えてしまう。
今更キショインだよクソが、と心の中で囁きながら、何もいらないと返した。とっくのとっくに離れてもいい人達がずっと同じ檻に囲まれてて、傷つけると言う以外のコミュニケーションを取れない今、この団体の意味を問い、事件性をとってもとっても求めてしまう
14府戦ダラケ
本屋さんで小説を探しながら、いいことを考えていた。甘噛みが大好きな君に、付箋を皮膚の印に貼ってもらい、それをまた舌で剥がしてほしい。どうですか?
15
ごめんね、刺激が欲しいんだ
それだけが生き甲斐なんだ
空っぽに生きているのは
とっても息苦しさから
炒めてガス抜きをしているんだ
だから何もかも許してね
16
ダークエンジェルになって
君にたっぷり毒入りの愛液を
溺れるほど飲ましてあげる
だから
もっと舐めろ
17ワン・ストック・ダース
イチゴ飴と棘付き鞭の使い方を理解してしまえば、ワガママも、お姫様ゴッコも好き勝手やり放題だ
18薄皮あんぱんとモンブラン
小さめの丘の下に、蓮子の花が綺麗に咲いていた。きっと真似のできない美しいピンクは、この心パークにピッタリだ。
お線香の煙が悪戯をするように舞う、まるで私たちを歓迎しているみたいだ、
ありがとう、なんだか嬉しい。
昨日ホームセンターでニキとパパが選んだ、三色の菊はとっても綺麗で、両側の花瓶に入れ、石を綺麗にするように、そっとそっと水を流す。セミが容赦なく泣く、まだこんな早朝なのに、汗が滲み出るほどのいい天気もまた、お帰り!と歓迎されているみたいで、つい見上げてしまう。
今でなお、私はお墓を目の前にしても、悲しい気持ちは慣れず、沢山沢山愛を受け継いだこの人達がもうここにいない事を認めてきれていない。
これはきっと嘘だ、そんなことを今でも思っている。なんてバカなんだろう
スーパーで、お爺ちゃんとお婆ちゃんが好きだった食べ物を買って、叔父さんの家へバーベキューをしに行く。リビングで線香をつけて、手で火を消し、チーンと鳴らし、両手を合わせて、無言な大声で言う。
日本へ戻ってきましたよ
そっちでも元気でやっていますか
これからもどうか
いつものように見守っててください
とてもとても会いたいです
14.08
19
愛嬌も知性もない自分は動物にも思えた。
どうせせっかく女の子に生まれたのだから人間に化けたうさぎのフリでもしていよう
20文穴
いつの間にか打っていた、そして書き終えるとそれはとても気持ちよく、細胞が震えるようで。そのカタカナ四文字の行為に近い何かは、極めて頻度が高く発生する。
21大人症
もう聴き飽きた。
君は会うたびにいつもそう言う。
このままでいてね、まい。
この世界がどう変わっても。
そんなの当然じゃん!
言うほどでもないよバカ!
とそれをとってもニュートラルに、ほぼ意味のない物だと捉えたけど、今頃ジワジワ来ている。彼は何かとっくのとっくに見抜いていたのかもしれない。
そろそろ馬鹿を卒業して、真面目で惨めな大人になるか、揺らり揺らぐ。きっと灼熱のせいで、脳汁が乾いたの違いない。
いいタイミングなのかもそれない、いい歳かもしてない、まだちょっと嫌なのかもしれない。
22水中生還
花火大会とその後の露天風呂、満月と全裸の女性達を眺めながら、全身に重力がかかって、浮いている。最高だ。
23 トリプルハイ
空が泣いている、私も泣くべきなのかもしれない。歯磨きをする気力はもうないけど、君とメッセージのやりとりを眠たくても続ける。最近はまたSNS中毒がロケット並みに加速し、携帯窓から捨てたいのと、下から上へスワイプを続ける親指は、取り憑かれたみたいだ。
24
時間の経過はやっぱりいつの間にか加速している。気がつけばもう帰りの飛行機が出発した。とりあえず13時間、結構しんどくなりそうだ。とか書いていたけど、爆睡バフのおかげで結構寝れて。