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1ー7日目

禁酒日記1


2024年6月6日

とりあえず今日から一年間禁酒することをここに誓います。


昨日もまた飲み潰れて、周りに迷惑かけた。もう何をしたかも覚えていないし、膝には傷とアザが何箇所も、頭もぶつけて、片耳が塞がってる。ゼロかヒャクか人間の私にとっては賢い飲み方ができない、五月病で命を落とさなかったのはお酒のおかげだけど、今はお酒に呑まれている、ただただカッコの悪いやつで、それはもうなんか嫌だ。一番早いストレス解消方法を見つけたのかと思って、それに頼っていたけど、蓄積されたままなのを、酔いが覚めてから気がつく。ソファで蹲って体の震えが止まらなく、ずっと泣いてた。ベランダから飛び降りようとする自分を阻止し、ぬいぐるみを抱きしめながら、自分に力いっぱいハグした、泣き止むまで。


もうこんな歳なのに、まだ自分のことがわからないバカだ。


自分の体に何度もごめんなさいを言って、立ち上がる。もうそろそろ出ないと授業に間に合わない。味のないトースト頑張って食べた。お財布を忘れたのに気がついたのは、中央駅に着いてからだった。これを駅のホームで書いて、いちごオレ味のロリーを朝ごはん代わりに、遅延の電車を待ちながらかいた。目の前では鳩の死体を美味しそうに食べてるカラス二人組を眺めていた。


残り364日、気まぐれ更新します


禁酒日記2


ぐっすり眠れたのは久々で、嬉しかった。汗をいっぱいかいてしまう変な夢もやっと見なくもなった。

そういえばお酒以外にも飲み物がいっぱいあるのをすっかり忘れていた。緑茶麦茶、あとは大好きな抹茶。コーヒーはカプチーノやアイスアメリカーノ。それから炭酸水、氷とレモン入りのグラスで飲むキンキンに冷えたのは最高に美味しい。私はきっと自分を限界的に苦しめたかったに違いない。それで生きているのを感じてたいと思ってた。

肉体的の苦痛なんて言わばご褒美みたいな物だ、痛いと気持ちがいい、猛獣を抑えればなんでもいい。彼はつまらない人間だと思っていた。けど今更わかった、つまらないのは私のほうだったと。思い返してみれば、一滴も飲まないのが正解だったかもしれない。子供が欲しいなんて言ってて、最初から重たいと思っていたけど、一瞬だけ二人で綺麗な服着て大勢に祝福されているのは、正直言うとイメージできた。


あの約束はどうなっただろうか?


気になってしょうがないけど、私は連絡していい立場じゃない。悪いことをまたしてしまったから。あの日、駅まで行って、ちゃんと会って話していたら、今頃どうなっていたのか。なんてどうにもなりたくないくせに、人を大事にできないくせに、よくよく考えてしまう。今日の電車は3分しか遅れていない。


残り363日。てかこれサケ関係ねーな、まーいっか、二日酔いもしなければこんなにもスラスラ書ける物だ


禁酒日記3


目が覚めてからとりあえずもう書くとこがいっぱいだ、オーバーシンキングのおかげで。私は内面的と物理的の静けさを求めては、それに恐怖も感じる、その度に思考の波が襲いかかるから。いっそう首でも外して、楽になりたい感じだけど、それはただただ痛いだけで、それでもまだ何か考えてそうなのがキショいからよしておこう。ヘドが出る。思考のジェットコースターが止まらない、頭が痛い、溜まってくTo Do リストを見てはやる気も出ず、焦りだけがます。やっぱり一口飲もうかな、それでアル中に近づいて、また怒られて、なんなら道端で轢かれるのも悪くない。


と早々三日目から揺らいでるのは許してくらさい。(誤字じゃないです、わざとこう書きました)


いや、こんなカッコ悪いしに方はごめんだ。どうせなら人類を救う何かや、教育的音楽的に何かを貢献してからの方が死ぬほどカッコいいよね、魂はもうとっくに捧げたみたいなものだから、この手も心臓も音楽に捧げようとしますか。とりあえずこのままじゃ苦しいので、ジョギングして美味しいクロワッサンを買いに行こう!いい人間に一歩近づけそうでなんか嬉しいかも、ってどんだけこの短い間で情緒変わってんねんって自分でも読み返してツッコミたくなった。笑 


禁酒日記3.1


お酒はやっぱり大好きだ。


キンキンに冷えた喉越しのビール、クリスマスマルクトで友達と飲むグリューワイン、ソーダ割りにするのが勿体ない、ロックで楽しむジンのフルーティな風味の数々、ミントが嫌いだからそれ抜きのレモン多めモヒート、ジョークがひと段落した後のみんなでグッと飲むキツイショット、キオスクの冷蔵庫から取り出したてのウォッカ、締めの解散ビール。どれも本当に大好きだ。でももう少し大人になってからまたアルコールを楽しもう、今の自分にその資格がない。味も楽しまず、周りも見ずにひたすらその効果だけに頼って、疑似死亡体験をしている。自殺でもしてみたい自己満欲に浸っては、いざ包丁でも手首に近づけてみると、痛いのが怖くまたそれをしまう。記憶がなくなるまで、水を飲むように飲み続けては、誰かが家に運んでくれたか公園で目が覚めて、二日目ずっと気持ち悪く、それも楽しんでいる。水を一口飲もうとすると嘔吐を続けては、何も出てこない。何も口にしてないから、そして無責任に臓器にストレスをかけては、人体実験並みにそれを繰り返し観察日記でも書こうと思ったぐらいだ。それでも普通に仕事と練習ができていて、次の日になれば何もなかったかのような、生まれ変わった感覚が不思議でしょうがなく、その感覚にだんだんハマっていく自分が怖くなった。


だからまたひと段落してから、自分を大切にできる日が来たら、またお酒を飲もう。


残り362日


禁酒日記4


天気が良くなるに連れ、誘惑が増してく。

でも不思議に飲みたい、美味しそうと思わなくなった。なんだかプチンと糸が切れたみたいに、心地よく気持ち悪い。映画を見ているみたいに、みんながアルコール入りのドリンクを持っているのを無感情に眺めている自分がちょっとだけ怖くなった。


どうしちゃったんだろう?そう友達にも何度も訊かれて、私も答えが知りたくなった。


弟も最近ストレスでもっとそばに居てあげようと思ったから?夜中にふと目が覚めて体の震えが止まらないのを怖くなったから?どれもしっくりこない、何かの言い訳みたいだ。正直前々からやめようとは思っていたけど、きっかけを待っていた、事件を待っていた、そしてやっと実行できた今、虚無感に飲まれそうで息苦しい。アザはまだ痛む、テメェは愚かな人間だな、そう痛みを感じる度に、紫緑模様の証に言われる。いやだ、ダメだ、やっぱり自分を守りたい。だからアルコールからは一旦手を引こう。昨日はお酒の代わりに抹茶やコーラを飲んだ、美味しい、普通に美味しい。けどやっぱり刺激が足りない。ジョギングしたら今日もお仕事と練習だ、電車はあまり遅れませんように。なんか中央駅付近にそんな神社でも作ったら参拝者が絶えない人気スポットになりそうだ。なんつって


残り361日


禁酒日記5


一口ぐらいは、ノーカウントでもいいですか?


なんて言ったら喜んでくれそうなヤーツがいるので、しかも人の禁酒日記を酒のツマミにしあがって、マジ。。。

まだ飲まねーよ、バーカバーカ


でもいろんな応援メッセージや禁酒がんばってくださいメッセージが来て、本当にどれだけ続けれるかわからないけど自分の限界が来る限りまでやってみたい。あと知り合った飲み友の皆様が抹茶飲みに誘ってくれる様になったのはちょっと嬉しいかも。みんなお話が面白くていい人達ばかりなので、シラフで話してみるのも楽しみ。というかそれが癒しで、みんな居ないかな居たらいいなと期待しながら、あの角をいつも少しゆっくりめに左に曲がる。別にあげたくない口角は勝手に、そしてわちゃわちゃグループに混ぜてもらい乾杯をする。あれは本当に本当に本当に

楽しかった。楽し過ぎて自分が本来悲しい人間なのを忘れてしまうぐらい。それだけが恋しいから、追い出されそうだけど居酒屋で炭酸水だけでも飲みに行くか?それともそれは冒険過ぎるのでよしておくか?


5.1


このままだとふらっと居酒屋によって、キンキンに冷えたビールを一気飲みしてしまいそうなので、貯金ゲームでも追加しようと思う。報酬として、一日ごとに5ユーロ加算されて行くのはどうだろう。あと3回だけフィーバータイムでも付けようかな、100日達成したら1回飲めるのはどうだろう、それだと禁酒の意味がないか。


確かに彼の言う通りめちゃくちゃ揺らいでる、しかもだいぶの序盤の序盤にだ。くっそー、ムカつく!!煽られるほど挑戦欲が増して行く。いや、オレはやってみせる、この偉業を!そして解禁日にもう酔い潰れる準備はできている。やばい!!自信無くなって来たかも。。。 いやいや!そんなことない!行けるで!

エイエイ、ウオーーーー


残り360日


禁酒日記6


十個目のアラームを切って、もう一度眠りに落ちた。


夢では、最近会えていなかった大親友とカフェで美味しいケーキを食べながらドリンクを変えっこして飲んで、こっちも美味しいね、いやあっちの方は美味しいよ、を繰り返していた。願いが叶っている。。。。


今日は布団から出れる気がしない、急に気温が下がってそのせい眠気も増すし、頭がびっくりするほど痛く体が重くて練習に行ける気がしない。それでも自分に鞭打ちをして強制練習参加させるか、一日中寝るか、どっちにするかもう少し迷う。そして大事なことに気がつく、今の私に必要なのは麦魔法ではなく、ちゃんとした治療だと。鏡の中の自分を見つめても、親近感が湧かない。私は誰なんだろう?なんのために生きているのだとろう?この大事な問いから目を逸らした時はきゃっきゃ騒がしく、楽しい過ぎるぐらい鮮やかな日々で。少しでも直視し、それについて考える度に、心臓にコンクリートを流し込まれているようで、息苦しい。その上さらに狂ったように忙しくストレスも加わって、魔法のドリンクに走ったに違いない。


でもそれもお開きにしよう。ピエロショーはひと段落だ。頑張った自分に拍手。そして今からはちゃんとちゃんと自分を好きになって、自分に真っ直ぐ向き合いたい。できるかな?できるといいな。今日は毛布で自分を囲って、一日充電しよう。


6.1


頭が割れそうなぐらい痛い苦しい


いつもなら、こんな時に小さい瓶のウォッカを飲み干して眠りに着けるけどそれに頼らずあったかいお茶を淹れて飲んで、毛布に戻って目を閉じた。22時前後に弟が帰ってきて、起こされて一緒の夕飯を食べた。二人ともこの時期になるとボロボロだ。でもあと一ヶ月耐えたら楽しい夏休みがやってくる!


残り359日


禁酒日記7


体の反撃が幕を開ける。


それもそう、リットル数ではっきり言えないぐらいたくさん飲み干したのだから、2日目どれだけ吐いても体内のは毒が残るよね。ちょっとそれについても興味が湧いてきたな、アルコールが人体にどれぐらいの被害をもたらすかなどなど、図書館で資料でも見に行こうかな。それでも昨日は頭全体が痛過ぎて、痛み止めでも飲もうかと思ったぐらいだった。幼少期の頃からずっと続いてた偏頭痛は慣れに慣れ切っていた。どこか病気ではないかと毎回精密検査をされるが、何にも見つからない。今思い返せば、まだ小さな体が発していたSOS信号だった、あんなに競争が激しく、環境も激しいく変わってたのに、ついて行こうと必死で。


教育学や心理学について少し学んだ今、絶対にやっては行けないことを、ほぼ精神の虐待に近かった何かを小学校の時から、おおよそ十回も繰り返されたら、人格もクソもない。性格が形成される大事な年齢なのにも関わらず、まだ形になっていなかった、なにかが、作り上げては崩され、作り上げては崩される、繰り返して行くうちに、呆れだけが膨大に成長して行ったと思う。昨日はそんなによく寝れなかった。2時近くまで、物を書いていたせいか、どうか知らないけど、最初に眠りに着いた30分は3回ぐらい変な夢と金縛りにあっていた。夢の中で怖い夢を見ている自分が唸り声を上げては、その状況から出れず、体が眠っている状態なのに、脳が起きていた、ずっと暗闇の中落ちて行く感覚だった。必死に指先を動かそうとしても、痺れだけが全身に渡り、底のない怖さだけを体の感覚が戻るまで耐えていた。涙を手のひらで横に流しては、深呼吸をし,怖さを整えてから一度布団から出て、ベランダで綺麗過ぎた月を眺めていた。こんなに綺麗で、明るすぎるのはきっと、ぐっすり眠っているみんなの魂をヒアリングする為に違いない。空気も冷たく、心地いい。落ち着くことができ、もう一度布団に戻る。有線イヤホンから波音を流しながら、怖い夢を見ずに眠りに着いた。


やっと朝になり、目が覚めてから心の石風船は小さくなっていた。嬉しい。今日は体が軽く、またポジティブ野郎になれる。自分の好きなコーデを組んで、美味しいコーヒーも飲んで、今日も頑張るぞー!!


7.1


朝イチに書くと頭がスッキリして、落ち着く。これをルーティンにでもしよう。それにしてもハッピーな時とそうでない時の振り幅が大き過ぎて気持ち悪い。でもそれもなんだか楽しい。人間の体にはおよそ80パーセントの水分が含まれているのなら、私の場合それは全て悲しい水に違いない、でもその二倍も三倍ものポジティブを備えているから、それがきっとみんなの言う、あなたは強いね!だと思う。でもどんなこと全然ない、豆腐メンタルを守っている鋼のポジティブ層が削られ切った時がゲーム終了の時に違いない。



残り358日。ちょっと色々書き過ぎて、めっちゃ長くなってもうたやん。まーいっかー

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