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学園の真実

清栄学院は、壮絶な戦いとその結果に大いに沸いていた。校内の生徒たちの話題は、昼間の新庄と沙羅の戦いに集中し、異常なまでの盛り上がりを見せた。


「やっぱり、新庄は強かったよな。でも、沙羅っていう娘はすごいよ。一瞬で新庄をやっつけちゃうなんて…」


「沙羅さんは、エリートクラスに上がったんだよね。これからが楽しみだ」


「でも、新庄は可哀想だったな。全身やけどだなんて…」


生徒たちの会話は尽きない。この学校のルール--格下が格上に挑み、勝利すればランクが入れ替わる。そのシンプルかつ残酷なルールに、生徒たちは熱狂していた。


「異常な学校だ…」


真司は、ぼそりと独りごちた。確かに、このルールは生徒たちのやる気を刺激し、学院全体の能力向上に繋がっている。しかし、その結果、生徒が大怪我をしようが、死のうが、「しったことではない」という学校の態度は、真司にはどうにも受け入れ難かった。


そんな中、学校新聞が配布された。新聞部の生徒たちが、昼間の大激闘の様子をしっかりと撮影しており、トップエリートだった新庄が丸焦げになった姿と、新たなスター、沙羅の凛々しい姿が学校新聞の一面を飾っていた。


「新庄先輩が…こんな姿に…」


「沙羅さん、カッコいい…」


生徒たちの様々な声が校内に響く。真司は、複雑な気持ちで学校新聞を手に取った。


放課後、真司が校門を出ようとした時、友人のコウキに呼び止められた。コウキもまた、真司と同じく弱小能力者の生徒だった。


「おい、真司。今日はすごい試合だったな」


コウキは興奮冷めやらぬ様子で真司に話しかける。


「あぁ…すごかったよな」


真司は、少し戸惑いながら応えた。コウキは、新庄からいじめられていた過去があり、今回の件でかなりスカッとしているようだった。


「俺たちの恨みを代弁してくれたんだ!」


コウキは、力強く拳を握りしめた。


「まぁ、確かに…」


真司は苦笑いを浮かべた。新庄のようなエリート能力者が、弱小能力者である自分たちに高圧的な態度を取ることは珍しくなかった。


「でも、沙羅さんもすごい能力者だよな。弱い者の気持ちなんて分からないのかもな」


コウキは、少し寂しそうに笑った。


「そうだな…」


真司は、コウキの気持ちが痛いほど分かった。自分たちのような弱小能力者は、学院の中では常に下を見ながら生きていかなければならない。


「ま、俺たちは俺たちで頑張るしかないよな」


真司は、自分に言い聞かせるようにコウキに笑顔を見せた。


「あぁ、そうだな。また修行でもするか」


コウキは、真司の笑顔に励まされたように笑った。


二人は、これからも厳しい学院生活が待っていることを知っていた。しかし、どんなに辛くても、この学院で生き抜くしかない。弱小能力者であっても、自分たちの役割を見つけ、前を向いて進むしかないのだ。



次の日、真司たちは保険の授業を受けていた。この授業を担当するのは、セクシーな美人教師、愛先生だ。



「愛先生、今日もきれいだね」


女子生徒がつぶやく。男子生徒たちは、愛先生の体を厭らしい目で覗き込む。


「ふふ、ありがとう。でも、授業中は先生の話をちゃんと聞きなさいね?」


愛先生は、甘い声でそう言うと、男子生徒の一人に近寄った。


「うふん、どうしたの?もっと近くで見たい?」


愛先生は、胸元を少しだけ曝け出し、誘惑するような仕草を見せる。それは、彼女の持つ超能力「テンプテーション」による誘惑だった。


「は、先生…」


男子生徒は、鼻血を出して気絶し、保健室に運ばれた。


「授業に集中しないと、あなた達もこうなるわよ♡」


愛先生は、いつものセクシーな口調でそう言うと、男子生徒たちは震え上がった。


保険の授業が終わると、校内はざわざわしていた。真司が外を見てみると、車椅子で全身を包帯で巻かれた新庄が登校していた。


「新庄先輩…」


ファンクラブの女子生徒たちは、その見るも無残な姿に絶句していた。


「見てろよ、あの女…必ず復讐してやる…」


新庄は、ぼそりとつぶやいている。その目は、沙羅ではなく、愛先生を睨みつけていた。


「保健教諭だろ、俺を治せ」


新庄は、車椅子から立ち上がろうとする。


「いいわよ」


愛先生は、ゆっくりと新庄に近寄ると、思い切り彼を蹴り飛ばした。新庄は倒れ込み、その身を踏みつけられた。


「あなた、イケメンだから少し贔屓してあげてたけど、その見た目じゃもう用済みね」


愛先生は、冷たく言い放つ。


「う、ぐっ…」


新庄は、苦しげな声を漏らす。


「一度転落した生徒は、教師にすらゴミのような扱いを受けるのよ。それが、この学校のルール」


愛先生は、冷酷に笑った。


真司は、その光景に言葉を失った。生徒がどんなに大怪我をしようが、生死の境をさまよおうが、教師ですら冷徹に扱うこの学校のルール。異常だと、改めて真司は感じていた。


「真司くん、大丈夫?」


隣の席の女子生徒が、真司の様子を心配そうに見る。


「あ、うん…大丈夫…」


真司は、なんとか応えた。この学校で生き抜くには、心を無にして、自分の役割に集中するしかない。真司は、そう自分に言い聞かせるのだった。




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