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七、飯、食えず


ああ、妄想の産物。


世界は非常だ。


戦争、飢餓、暴力と言う、人間の悪意の産物。


世界は……神は……人など、どうでもいいのだろう。


戦争により、親を無くし、嘆く者のを助けただろうか?


戦争により、子を無くし、嘆く者のを助けただろうか?


答えは……否


なぜ、人を救うことをしないのか?


答えは……人は自分で助からなければ意味がないからだ。


英雄 ガラム・アト・ルシア

カルラ帝国 第一図書館より選抜 英雄の書より















「すみません、なんで俺、捕まってるんですか?」


そう、今、彼は帝国の兵に捕まっている。


「すみません、教えてもらっていいですか?」


王宮の廊下を歩きながら、兵は無言で悠を連れて行く。


ふと、兵が立ち止まり、大きな門をノックする。


「入ってよいぞ」


「ハッ!」


その声に反応して、兵が訓練されているのか、いい返事をする。


「すまん、後は中のお方に話を聞いてくれ。私達もいろいろ教えてもらってないのだ」


ああ、そんな申し訳なさそうにされると、困るんだが。


「わかりました、お疲れさまです」


では、と言って去って行く。


そして…扉を開けながら今日の朝のことを思い出す。
















昨日、この世界に喚ばれ、いろいろあった後、俺はヒナの家に行った。


そして…疲れていたので用意された布団ですぐに寝てしまい、あまり家のことを見なかった。


そして…驚愕した。


なんだ、この豪華な家は!


天井にはシャンデリア、寝ている布団はキングサイズより大きなもの、だ。


「に、逃げたい」


「それは駄目ですよ?」


ヒナの声がしたのでそちらを向く。


扉のところにちょこんと、ヒナがいる。


「ここは…本当にヒナの家なのか?」


俺は思わず聞いてしまう。


「そうです、昨日見てな…あー、そうですね、昨日は勝手にこの部屋に入って寝しまいましたから、よほど眠かったんですね」


うん、会って2日目なのに、俺のことよくわかってるね。


「まぁ、あれだけ眠いって言ってましたししょうがないと思って諦めましたよ、昨日は」


「すまん、眠くて周りが見えてなかった」


はぁ〜、とため息をつかれてしまった。


だが、しょうがないではないか、召喚されて、更には戦って、疲れていない方がおかしい。


「そうですね、まぁ、しょうがなかった、と言う事にしましょう」


諦めてくれたらしい。


「とりあえず、朝食にしましょう」


うん、それがいい、昨日、なにも食べてないし。


「頼むよ」


そう言ってベッドから出ようとした時だ。


「ガシャガシャガシャ!」


なんの音か分からないが、自分達の方に近寄ってくる。


そして…その正体は目の前にやって来た。


「召喚獣、貴様を我が城に連行する。これは、姫殿下の命令である」







と、これが朝のことだ。


てか、なんで俺、いきなり存在知られてんだ!?


おかしい、なぜ!?


「おい、お前、なぜ扉のところに突っ立ておる。早くこちらに来んか」


これが姫さん?


確かに、可愛いよ?


でもね、言葉遣いあまり良くないよ?


15歳くらいに見える。


きっと、わがままなんだろうな〜、あの言葉遣いだし。


「あの〜、なぜ俺は姫さんに呼ばれたんでしょうか?」


一番の疑問点を聞いてみる。


「ああ、それはの、昨日の審査員が校長に手紙を出したらしのじゃ。まぁ、その時たまたま校長室内に我もいてな、手紙を一緒見て、面白そうだから連れて来させたのだ」


そして…ニヤリと笑う姫さんは怖かった。



次はいつ更新するか分からないです。

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