五、
うーん、話がぐちゃぐちゃだ。
それに、一日早い更新になってしまった。
審査はまず、魔力審査だそうだ。
「あの、その禍々しい機械で計るんですか?」
なんか電気椅子の様な機械の椅子が運び込まれてきた。
「そうだ、まぁ座りたまえ」
「……」
しょうがないので椅子に座り、身構える。
「では、電流を流したまえ」
やっぱり電気椅子なのか!
バリバリ!
「うっ!」
ヤバイ!殺される!
「止めよ」
電流が止められ、何とか助かった。
はっきり言って、こんなやり方で本当に魔力測定できるのだろうか?
「うむ、出てきたぞ」
出たらしい。
てか、こんなやり方は間違ってないか?
もっと違うやり方探せよ!
くそ、でも結果が気になるから全否定はできない!
「どうなんですか?やっぱり魔力無いんですよね」
ヒナが早く聞きたいらしく、爺さんを急かす。
「いや、魔力は……あるのだが」
「やはり少ないんですよね」
はぁ〜、とため息をヒナがつく。
「早とちりするでない、はっきり言って、魔力が大き過ぎるのじゃよ。こんな奴を見たのは始めてじゃ」
ヒナはそれを聞いてポカーンとしている。
「まず、魔力はな、生命力が源と言われておって、その生命力以上の魔力は普通ないのじゃ」
「それで爺さん、俺の魔力はどうなってるんだ?」
この爺さん、俺がまるでゴキブリ並の生命力だって言いたいのか?
余計気になるからそんな言い方やめて欲しい。
「はっきり言って、召喚された今までの者達はこの理の範疇であったのだ。だが…お主の魔力は……既に生物の範疇を通り越しておる。強いて言うなれば神……じゃな。それ以外では説明がつかん」
あー、あの残留思念のせえか!
あのやろう、なんてことしやがる!
「それでの、まだ終わりではないのじゃ」
まだあるのか?
「生命力は見ることができるのじゃ。そういった魔法があって、今さっき使っておっての、お主を見たのじゃがゼロなのじゃ」
もしかして、事故で死んだせいか?
「つまり、お主は魔力の固まりだ」
てことは、魔力使えば死ぬのか?
「お主、なに者のじゃ?」
あー、説明しなくっちゃならんのか。
説明中
「信じられん、では一度死んでしまい、この世界に来たのじゃな?」
「ああ、そうなる」
あえて、神のことは伏せた。
言ってしまうとなにされるか分からん。
「ふむ、ただの人から召喚獣になったのか、まぁ、人間は召喚されたことはないからの、魂だけになったことで人間として、認識されなかったのじゃろう」
とりあえず、俺のことは人間として見てくれないのだろう。
「で、俺は召喚者といていいのか?危険だから殺すって言うんじゃないよな?」
老人たちはポカーンとして、
「ハハハ、そんなことはせんよ。暴走するか、もしくは悪意があると判断した場合は殺すことになるがの」
まぁ、今のとこ、大丈夫らしい。
「でさ、次は何すんだ」
「ああ、戦闘能力をはかる審査じゃ」
と言って、別の部屋に移動した。
それは、部屋と言うより、闘技場だった。
「まず、我々が用意した召喚獣と戦ってもらうのじゃがよいか?」
「ああ、構わない」
こんなやりとりをしている中、ヒナはまだ、ポカーンとして、現実逃避していた。
「うむ、ではグリムと戦ってもらうかの」
「グリム?」
「下級の悪魔だよ。だが、油断していると、つけこまれるぞ。強い召喚獣は大概油断して負けておるからの」
ハハハ、そんなこと教えていいのかよ。
「わかった」
では、始めよう。
弱き者のが、強き者のを倒す技で。
「さぁ、中心にある闘技台の上で待っておれ、すぐに連れてくるからの」
とりあえず、闘技台の上で待つことにした。
どんな奴なんだろうか?
グリムなんて聞いたら、何だか化け物な感じがするな。
実際、まだ見てないから何も言えないが…
「きゅ〜ぅ」
何か台に上がってきた。
犬?
じゃないな、よく分からんが……可愛いな。
「では、始めてもらおうかの」
犬?対人間モドキの試合が…今始まった。
「まぁ、早く終わらすか」
構えをとり、犬?を見据える。
「第七歩の型、秋雨」
歩きながら近寄る姿は隙だらけに見えるこの技だが…これはそんななま優しいものではない。
相手の動き次第で、様々な攻撃ができる。
ただし、自分から仕掛ける技でないため、攻撃されなければならない。
だから隙だらけにしているよいにしている。
「ガバッ!」
可愛い犬?は口を大きく開く。
ただ、開く幅が大き過ぎるのだ。
はっきり言って、軽く人間など飲み込むだろう。
だが…これでアイツは罠に掛かった。
さぁ、どう来るかな。
見ていると、正面からただ突っ込んでくる。
「ギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチ」
口のなかは牙の様なものが奥のほうまでびっしりあり、全てがぐにゃぐにゃ動いている。
あまり、気持のいい見た目ではない。
目の前まで来たので流れるように攻撃を受け流しながら心臓のあるであろう場所に拳を叩き込む。
だが、まだ終わりではない。
この技は、次に脳を破壊する。
その方法は今、叩き込んだ拳をそのまま頭の方へ振り抜くという簡単だが難しことによって起こる。
心臓を圧迫し、それにより脳の血管を切るのがこの技だ。
つまり、その為に拳を頭の方へ振り抜き、心臓を圧迫され血液の逃げ場がない状態なので血管が切れる。
「グキュ!」
グリムの目玉が飛び出る寸前までに見開かれる。
「決まったな」
グリムは立ったまま死んでいた。
「爺さん、この技は何処で考えたんだよ」
自分の爺さんが少しずつ、怖くなってきた。
明日更新しようか考え中。