四、
短い
審査員室に着き、ドアを開ける。
そこには爺さんに婆さんが待っていた。
一言で言うと花がない!
やる気が無くなりそうな感じだ。
「いつまで待たせるのかね、まったく、もう少しで帰るところだったぞ」
一番偉そうな爺さんが呆れた感じで話す。
「すみません、少々問題が発生して……」
「まぁよい、それで、そこの者が召喚された者か?」
「はい、そうです」
ヒナ緊張してるな。
ま、どうでもいいけど。
「はぁ〜あ」
眠いよまったく。
「ちょっと、悠さん!もう少し場をわきまえて下さい。私の評価が更に下がるじゃないですか!」
小声で叱られた。
「すみません、でも、眠いよ…Zzzzz…」
「それは眠いんじゃなくて寝てますよ!起きてください!」
「はっ!死んだ婆ちゃんが!」
「変な川なんか渡っちゃ駄目ですよ!寝ぼけてないでちゃんとして下さい!」
「あれ?婆ちゃん若くなった?」
「私は悠さんのお婆様じゃないですよ!」
「母さん?」
「それも違います!」
あれ?違うなら誰?
あー、ヒナか。
そうだ、今、審査員の前にいるんだった。
「話はすんだかね、ん?」
「すみませんでした」
ヒナが謝る。
「早くしてくれ、眠いんだ」
俺は思っていることをそのまま喋り、ヒナに睨まれた。
「悠さん、ちゃんとしてください」
恐いよヒナさん!顔が般若だよ!
「あっ、あぁ、その、すまん」
騒ぎは収まり、てか、切れてた爺さん達もヒナの顔が恐かったのか
「さ、さぁ、始めようかの!」
と必死に言っている。
てか、どんな審査をするのだろうか?
次の更新は日曜日です。