二、
どうも、赤兎です。
皆さん呼んでくれて有難うございます。
こんなに読んでくれる人がいたことに驚いている自分がいます。
どうぞ、これからもよろしく!
さぁ、どうする!
キレて戦うことになったが…正直、死亡フラグ全開だ。
そう言えば、昔、爺さんが教えてくれた武術がつかえるが…効くのだろうか?
爺さんが言うには人に当てたらいけないと言われてたし練習だけで実戦経験がない。
だが…ここはそれに頼るしかない。
その時ユニコーンが動いた。
「使うしかないよな」
そして…ユニコーンの方へ意識を集中する。
角の辺りからなにか強い力の反応を感じた。
恐らく、角からなにか出すきだ。
だが、攻撃がくるのがわかれば、後は避けてこちらの攻撃を打ち込むだけだ。
なら、接近あるのみ!
「あら、あの落ちこぼれ召喚獣突っ込んで来ましたのね…ばかなのかしら?」
「駄目!悠、死んじゃうよ!」
まだ、判らんだろ!
勝手に人殺すなよ…まぁ、皆さん俺がただ突っ込んで行ってる様にしか見えないからしょうがないか。
そんなことを考えていると攻撃が迫ってきた。
「第一歩の型、流世」
身体を一瞬で軌道から反らす。
皆なにが起きたのか分からない様でそのすきに、ユニコーンの前にたどり着く。
「第二歩の型、暁」
ケリをユニコーンの顔面に叩き込む。
ドゴ!
鈍い音をたて、ユニコーンは吹き飛ぶ。
「なっ!」
「えっ!」
ヒナとツインテールが驚いているが…自分が一番驚いている。
なんせ、当てたことがなかったのでここまで威力があるとは知らなかった。
「爺さん、助かったよ」
この時ほど爺さんに感謝したことはなかった。
「 があぁぁぁ 」
それもつかの間のことだった様でユニコーンは起き上がって来た。
「暴走してる、悠!逃げよ」
「ああ、わかった」
そして…走りだそうとして気が付いた。
ツインテールの方にユニコーンが突進して行くことに。
「あ、ぃや、止まって…ぃやぁあああぁ!」
くそ、間に合わない。
どうする、なにかないのか?
ドク!
なんだ、体が熱い!?
「くそ、なんだよ、うぐ、があぁぁぁぁ!」
……覚醒の時はきた……我が後継者よ……力をくれてやる……
頭のなかに声が聞こえてきた。
…………我は……神……そして…もはや存在せぬ神……だが……波長が合う……者が……現れたならば……我が力は……受け継がれる……
なに言ってやがるんだ。
……これは……残留思念……私からの……願いとともに……力をたくす最後の……使命
使命?
……世界を……救え……奴を止め……るのだ
そこまで言われ俺は現実にもどる。
奴って誰だ?
とりあえず、今はユニコーンを止めないとマズイ!
「第九の型、片吹!」
なぜかユニコーンの前にたどり着く。
おかしい、こんなに速く移動出来るなんて!
そして…ユニコーンの腹部にとてつもなく速い拳を叩き込む。
今度は吹き飛ぶことはなく、だが、拳はめり込んでいく。
この技は殺人専用の技で内臓自体を攻撃出来ると爺さんは言っていた。
「くたばれ!」
「ッッ!?」
ユニコーンは声すら出さず、倒れた。
恐らく、死んだだろう。
「悠、あなた強いじゃない!」
「いや、たまたまだ」
「まぁいいよ、とりあえず、あの人のことどうにかしなさいよ」
ツインテールの方を指差し言ってくる。
「はいはい、わかったよヒナ」
正直、面倒だけどね。
「これでアイツのことはバカにしないで貰えるかな?」
「ええ、こんなものを見せられたんですのよ……そんなことをすれば、私が危ないことなど見たらわかります」
ああ、泣いてるよ。
この世界の女性はよく泣くな。
「それで貴方の名前を聞いてもよろしいかしら?」
「……彼方 悠だ」
「そうですか…私はクラーク・ラル・シークと言います、よろしく悠さん」
「よろしく」
その時、なぜか俺は意識を失った。
がんばりますよ。