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一、


どうも、はじめまして赤兎です。


あまり更新できませんがよろしくお願いします。


俺は死んだ…。


なぜ死んだかと言うと、交通事故にあったからだ。


どうして死んだか分かるのかと言うと、自分の死体が目の前にあるからだ。


死因、内蔵破裂及び脳挫傷。


即死だった。


この世界に生まれてから17年、あっけない終わりだ。


…今さら自分にはなにもできない。


そんな時、目の前にブラックホールのような小さな穴が現れた。


どうせ死んでいるのだ、今さら怖いものなどなく、その穴に触れる。


「なっ!」


触れた先から消えていく。


吸い込まれるのかと思っていたので正直、驚いてしまう。


存在すら消えていくことに多少悲しみはあるが…もう諦めることにした。


そして…世界は暗闇に包まれた。











……何処だ、ここは………


寝た状態から起き上がる。


辺りを見渡すと魔方陣のちょうど中心に自分が寝ていたことに気が付いた。


そして…なにより、肉体がある。


魂だけとなってしまったはずが、またこうして肉体を持っている。


「どうなってんだよ」


独り言を呟くと誰かが息を呑むのを感じた。


「誰だ?」


その人物に向かって話しかける。


「あっ、申し訳ありません!私はヒナと言います!」


自己紹介して欲しかった訳ではないのだが、まぁ、危ない人間ではなさそうなので安心した。


「それはいいが…ここはどこだ?」


とりあえず、自分の状況が知りたい。


「えっとですね、ここはカルラ帝国の魔術学校です」


なんて言った…今


「すまん、君はもしかして頭が痛い子なのか?」


「なんでそうなるんですか、私嘘なんて言ってないですよ」


つまり、ここは違う世界な訳で、俺はそこに来てしまったと。


「で、俺はどうやってここに来たんだ、それがいまいちよく分からん」


だってさ、俺消えたはずなんだもん。


「ああ、それはですね、私があなたを召喚したからです」


「あー、確かに、魔方陣あるし、そうなんだろうな」


まぁ、復活できたし文句はないけどさ。


「はいっ!初めて召喚に成功しました!それに普通、人形の使い魔はあまり居ないらしので凄く嬉しいです」


あー、俺使い魔になっちゃったのかよ、まるでゲームの世界だな。


「申し訳ないが俺は弱いぞ、魔法は知らんし」


「そんな訳ないじゃないですか〜使い魔が魔法使えないなんて……ホントに使えないんですか?」


「ああ、そんなものは知らん」


ヒナはそれを聞いてガクリと項垂れてしまったのだが…仕方ないだろ、ホントに使えないのだから。


「せっかく成功したのに、魔法使えないのか〜、しかも弱いって言ってるから弱いんだろな〜」


なんか、むかつくなこいつ。


まぁ、言ってることはあってるし仕方ないか。


「なぁ、契約は切れないのか?」


「無理です、契約は生涯で一回しかできませんのでその召喚したものと死ぬまで一緒です」


「そうか、何となくわかった、まぁお互い諦めよう」


「そうですね…仕方ないですよね」


涙を浮かべながら彼女は諦めたようだ。


「まぁ、仲良くやろう」


「そうですね…よろしくお願いします」









そんな会話をしてとりあえず、名前を教えておくことにした。


「俺は彼方 悠だ、悠と呼んでくれ」


「カナタ ユウさんですか、変わった名前ですね」


「確かに、変わった名前だと自分でも思うよ」


「それでは私の名前ですね。私はイーナ・ヒナ・シャイナと言います、ヒナと呼んで下さい」


名前の部分って真ん中なんだな〜、ま、異世界の常識なんだし仕方ないか。


「それでさ、ヒナ…話は変わるんだがここは学校なんだろ、俺はどうすればいいんだ?」


「ああ、それなんですが…使い魔は腕輪を着けていれば学校にいていいんです」


腕輪か、首輪じゃなくてよかった。


「まぁ、ならいいんだけど、とりあえず、この部屋から出た方がよくないか?」


あれから、召喚されたままずっと話ていたのだが…はっきり言って外がどんな世界か見てみたい。

その為に腕輪の話をきいたのだ。


「そうですね、いろいろ知っておくことも必要なことですし、出ましょう」


そして立ち上がりドアに近寄る。


「では、この腕輪を着けて下さい」


出ようとした時に腕輪を渡してきた。


凄く透明で、綺麗な虹色の光りを放っている。


「これさ、腕のサイズにあってないんだが?」


「ああ、それはですね、つける瞬間に勝手にサイズが変わる優れものなんですよ、だから大丈夫ですよ」


まぁ、ならいいか、つけよう。


カシ!


おう、確かに、サイズが変わった。


「なー、色まで変わったぞ」


「それなんですが…実はその色は実力によって変えてもらえるんですよ、学校で召喚したものは審査員に見てもらって、判定してもらうまでは白い色をしてます。」


確かに、白い色だな。


「なぁ、審査は今から受けるのか?」


「はい、でも正直、受けたくないですよ、だって私学校で落ちこぼれなんで、その使い魔も弱いとヤバイんですよ」


「どうヤバイんだ?」


「魔術書の回覧ランクが最低になります」


つまり、高度な魔術は勉強出来ないことになるのか。


「でも正直、学校なら授業だけでもある程度やるんじゃないのか?」


「はい、普通は皆さんランクは気にしないんですが…私は名家の生まれで、その、ランクは重要なんです」


こいつはけっこう重荷背負ってるんだな。


「もしかして、召喚に望みをかけてたのか?」


「はい、召喚で強い者が呼べればランクがあがるんですが…失敗しました…」


最後の頼みの綱が…俺だったのか。


なんか、申し訳ないな。


「なぁ、とりあえず、審査員のところに行った方がよくないか?」


「そうですね、現実を受け入れましょう…グス」


ああ、泣いてるよ。


本気で申し訳なくなってきた。


そして…こんどこそ部屋から出て歩きだした。


外に出ると、まるで王宮のような豪華な作りの廊下で、自分が場違いであることを指摘された気分になる。


それから暫く無言でついて行くと


「あら、落ちこぼれのイーナさんではありませんか」


目の前にツインテールるの女子生徒が出てきた。


「そうですね、落ちこぼれですよ、なにかご用ですか?」


「いいえ、べつに用事はないのですことよ、ただ、あなたが召喚でなにか出せたか見に来ただけですの」


うぜー女だなこいつ。


「この様子ではまた失敗したのですか?」


「いいえ、隣にいますよ」


キョトンとした目で俺を見る。


「彼ですの?」


「そうです」


そして…女はニヤリと笑って


「なら、私の召喚獣と戦かわせてみませんこと」


「いや、それは…」


「わかった、戦ってやる」



腹がたったのでつい言ってしまいまして、ヒナが青ざめて


「死んじゃいます!やめて下さい」


と言ってくるが、バカにされたのだ、なら、戦ってブチ殺してやる。


「ヒナ、死んだら他の召喚できるんじゃないか?」


「できます、でも…」


「気にするな、所詮、俺は一回死んでる」


「え」


呆然とするヒナをおいて、ツインテールに着いていく。


そして…現在、広場


向こうの召喚獣はユニコーンだ。


かなりのランクらしい。


だけど、関係ない。


「さぁ、初めてちょうだい」


俺は覚悟を決めた。


なにがあろうと勝って見せると!



感想などありましたらよろしくお願いします。

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