表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隻腕のハクタカ  作者: チョヴィスキー
45/82

諍い

翌朝、シバはいつものようにハグムを迎えに行った。


「よう、ハグム」


「ああ」


ハグムは玄関に腰を下ろしながら、靴を履き替えていた。


「ハクタカ帰ってきたんだろ?よかったな」


シバが嬉しそうに言った。


「……」


「あれ、そういえばチボのやつが鳴かねえな。ハクタカの野郎、散歩してんか?」


「……」


ハグムは数刻黙っていたが、シバに答えた。


「昨日出て行った」


ハグムがあまりにも普段通りの冷静沈着な顔で答えたので、シバはその言葉の意味が理解できないでいた。


「……どういう意味だ」


シバはハグムの方をまっすぐ見た。


「そのままの意味だが」


「な……、出て行っただ?なんでだ!!」


「解雇した」


さらり、とハグムは答えた。


「……は!?おまえ、正気で言ってんのか?」


「私はいつも正気だ」


「!!…なぜそんなことをした!」


「私の使用人だ。君にとやかく言われる筋合いはないが」


冷たく言い放ち、靴を履き終えたハグムは、玄関から出ようとした。

はっとしたシバはハグムの行く手を阻み、目の前に立ちはだかった。


「ああ、言わせてもらうね。あいつぁ、俺の弟子だ。師匠の俺は、あいつのことを知る権利がある!」


「……ハンナイの寺に送った。後日文でも送れば良いだろう。どいてくれ」


「あいつはな!」


シバは声を大にして言った。


「ハクタカはこの六年間必死こいて剣を学んだ!毎日毎日汗水泥まみれになって!この家を、おまえを!守れる使用人になりたいって!片腕もねえくせに!自分で、守りたいって言ったんだ!……そう、お前に伝えたはずだ!!」


顔をそらし続けるハグムに、シバの怒りは頂点に達した。

ハグムの胸ぐらをつかんで、壁に押し付けた。


「おい、聞いてるのか!?なぜ、おまえの方も守ってやらねえ!あいつがどんなに……」


「師匠のように、殺されるよりましであろう!!」


シバが言い終わる前に、ハグムは叫んだ。


「……あ?」


「離してくれ」


ハグムはシバの手を払うと、襟を正した。


「オムが、なんだって……?」


ハグムの両肩を掴んだシバに、ハグムは目を伏せて答えた。


「……今夜、ここでまた落ち合おう」


それだけ言い残し、ハグムは一人で足速に役所の方に去って行った。


【チョヴィスキーからのお願い】

小説を読んでいただいて本当にありがとうございます

この小説を読み、少しでも応援していただけたら幸いです…!


いいねと思っていただけたら、ぜひ↓の★★★★★を押して応援してくれると嬉しいです!

ブックマークもポチリしていただけたら最高に嬉しいです! 


みなさんの応援のおかげで、なんとか作品を続けています

どうぞよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ