~出会い~
クランを追放されたフラム。
しかし、本当の狙いはある人物との出会いで?
この世界の魔術の秩序が明かされます。
◇
ズバコォォォォォォォォン!
俺の中級魔術グリフォンにぶっぱなされた。
「キュアァァァァァァァァァァ‼」
一瞬にして灰となる。死体も残らない。ドロップしたのは爪と魔力石。魔術師カードにも経験値とスキルポイントが貯められる。
普通グリフォンは人族で討伐しようとしても人がいればいるだけ犠牲者が増える。
しかし、俺の前ではほぼモブだ。
さて、魔力石と爪をギルドにもっていく。
受付の小柄でかわいいお姉さんが魔術カードを見て驚いた。
「‼あなたは!フラム...さんですか!?人間なのにめちゃくちゃな魔力量の!」
おや?いつの間にかこんなに有名人に...
「どおりでこの国で10枚しか発行されていない魔術師カードをお持ちなのですね!」
え?知らなかった...!俺ってそんなに希少だったんだ。
まぁ、確かに子供のころから初級魔術が使えてたっけ。今18歳だけど覚えてないな...
「えぇ、まぁそうなんですよ~」
「えと、では爪は魔物売却所にてお売りしましょうか?」
「ああ、よろしく」
ところで、今俺は魔法の最上級といわれる究極魔術まで使える。
魔法の順序から言うと、簡易魔術、初級魔術、中級魔術、上級魔術、深淵魔術、究極魔術となる。
俺は、10歳のころには上級魔術も会得しており、12歳で深淵魔術と究極魔術を会得した。
魔術を会得するのは、天性のものとしか言いようがない。徐々に魔術が構築され発現するのだが、
上級魔術を会得するのに魔族でも通常「20年」深淵、究極魔術になると「50年」かかるといわれている。それをすべて会得している俺は麒麟児なのだが俺のずば抜けた才能を知っているのは、
「銀弓の鏃」の最高幹部と数少ない親友のみだ。
魔術師カードを見られるとばれるけど...
よし...クランメンバーを集めるか...
この、街はファレル街と呼ばれ人間の街で王都に次いで二番目に大きい街だ。
街の中心は都会で多くの商店が混在しており、その中で最も映えている豪邸が「銀弓の鏃」の本部である。白塗りのレンガ造りで、ゆうに500坪はある。
この街ならすぐにメンバーが集まりそうだ。
しかし、俺が欲しがってるのは普通のメンバーではない。
俺の能力自体を底上げできる強力な支援魔術師を求めている。
しかし、支援魔術師は魔力を結構使うため希少な高魔力持ちしかなることができない。
だが俺には秘策がある。
とりあえず、グリフォンを殺った金で宿をとり寝よう!
◇
今日は、支援魔術師をやってる旧友に会いに行く。
名前はミヤ。クロード=ミヤだ。
子供のころの幼馴染でおそらく俺と同じ18歳だ。
ミヤも、10歳のころには支援魔術序回復から支援魔術破蘇生までを会得。そののち深淵魔術、
究極魔術を会得したらしい。
「家は...こっちか。よし!」
ファレル街の奥まった住宅地をあるく。
「ここか?」
一つの木造2階建ての家の前で足を止めた。
玄関についている魔道具を押す。
♪ピロピロピローン ピロピロピローン ピロピロピ...
『はい...』
「あ、フラムです。カマロ=フラム。」
『ッッッッん!ええ!フラム君なの?!』
「ああ。」
『ンンッ!...今開けます。』
ちょっと冷静になったな...
ガチャ...
「よっ!久しぶり!」
おぉ5年ぶりくらいだけどずいぶんいろんなとこが成長したし、それに...それに...
「...かわいい...」
「え?」
「いいいや、何でもありません...。」
「???まあいいや。入ってー」
◇
「で?話とは?」
「うん、それなんだけど...俺の支援魔術師になってほし」
「いいよ!」
即答
「うんありがと...ってええーーー!!」
「???」
「え?いいいの?」
「いいよー」
なんとも間延びした声...
「...ありがとう」
こんなことあって、これからミヤと2人のクランとなった
クラン名は...
「はぐれもの」
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作者のモチベ上がっていい作品かけるかも‼
5コつけてくれたら大満足です!
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