#24 ワーウルフ
及び腰で逃げ出そうとするもヒソネに止められたので、ようやくワーウルフとの戦闘をすることにした。
いきなり群れのワーウルフを狙うのは危険なので一体でいるワーウルフを探すのだが、近場はあらかた倒されていて見つけることが出来なかった。
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「で、なんでこんな最前線に来てるんですか!?」
周りにはごりごりのパーティーが一杯だ。これからワーウルフの群れを合同で討伐しに行くらしい。
「やっぱり一体も倒さないで帰れないじゃないですか」
「いやそこは気にせずに帰りましょうよ……。僕達は場違いでしょ」
「いやいや行けるって、むしろ周りに冒険者がいた方が何かあった時に助けて貰えるって」
「エルラーまで……分かりましたよ。ならあぶれてきたワーウルフを狙うで良いですね?」
ということでワーウルフ討伐の最前線に混ざって戦うことになった。
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冒険者たちが戦っている後ろで様子を伺いながら機を待つ。
すると先程、回復薬を売った冒険者たちが話しかけてくる。
「おーお前達も来てたんだな。どうだもう何体か倒したのか?」
「いえそれが……」
ということで事情を話すと、討伐を手伝ってくれることになった。
群れで固まっているワーウルフに冒険者たちが突っ込んで群れを分断し、一体がこちらに向かってくるように仕向けてくれる。
「き……きた!」
「落ち着けハヤト! 動きをしっかりと見て対処すれば問題ない」
「ひえっ!」
転けそうになるが何とか突撃をかわす。
「で、出来た!」
「ま、まぁそんな所だ。何にもないところで転けそうになる意味は分からんが、避けられるなら相手の攻撃も怖くないだろ?」
「あ、あぁそうかな」
「なら次は攻撃だ。俺たちが引き付けるから後ろから剣で斬ってみな」
「分かった!」
ヒソネが遠距離から足止めをし、エルラーが剣で引き付ける。
「よし、あと一撃で倒せるはずだから斬りかかれ!」
「わ、分かった!」
エルラーがワーウルフと対峙しているので後ろから斬りかかる。
今度は周りに木が無いことを確認したから心置き無く剣を振るう。
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「なっ、なんでこうなった!」
「いやー凄いなお前。ぷっ、あんな討伐始めて見たわ」
討伐を見ていた冒険者に笑われる。
剣ではなく、盛大に転けてボディプレスで倒したのだ。
「まぁいいじゃないか、倒したのは事実なんだし。ぷっ、おめでとう。これでトラウマも克服出来ただろ?」
「なんか納得がいかないんだけど……」
「まぁまぁ、ほら魔石を回収しようぜ」
「うぐぐ」
こうして始めての魔物討伐は思うようにはいかなかったが、無事に倒すことが出来た。
魔物の解体は解体スキルがあるのでスムーズに行えたのだが、それを見た他の冒険者が解体をやってくれと頼んでくるので、結局これ以上はワーウルフと戦うことなく討伐依頼を完了した。
安定の運動音痴(´-ω-`)




