経験者は語りに落ちる
アジテーションエッセイ第9弾!!!
議論をするのにもルールがあると、そう思いませんか??
議論をするときに、こういう人がよくいる。
「じゃあ、あなたは〇〇を経験したことあるんですか。ないのに言わないでください。」
まったくもって議論というのをわかっていない。経験がないと、まるで経験者に負の感情を及ぼす発言をしてはいけないような言動である。
これは当然間違った論法だ。議論の中で発言するのに資格が必要なら、初めから未経験者に議論や話をもちかけるべきではない。
しかし、どうもこういった論法は世間で多用、濫用されている感が否めない。
例えば、核所有や軍備増大問題について、戦争経験者の発言に必要以上に重きを置かなければならない空気はないではなかろうか。
例えば、障害者問題。障害者本人やその家族でないと発言が許されず、障碍者福祉にかかるお金を削減せよと言いづらい雰囲気はないだろうか。
こんな空気や雰囲気は議論の場には必要はない。議論を低調させるだけだ。
経験者は上述の論法を使うことで、
「お前の言っていることは理にかなっている部分もあるが、未経験者だから語る資格がない。」
と言っているのと同じであり、それは論理的負けである。
だから、経験者の皆さん。
語るに落ちないでください。