表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/23

Twitter140字SS集①

Twitterでたまにアップしていた半陰陽SSをまとめました。(140字以上のものもあり)

『五分』


「少佐、まだ帰らないでくれないか」

『従僕契約』の為の逢瀬後、彼は時々私を引き止めようとする。

 真意の程は分からない。けれど、私は引き止められる度にいつもの決まり文句を口にする。

「申し訳ありません。ルドルフが家で待っていますから」

「……そうか……」

 伸ばした指先が私の腕を掴む直前、虚しく離れていく。

 一抹の寂しさが胸に去来する。でも、そんな思いを抱くこと自体おこがましい。

「では五分だけ。五分だけでいい」

 どこか縋るように見上げるアイスブルーの双眸に意識を絡めとられる。

 仮にも国を統べる者が情けない顔など見せないで欲しい。

「元帥、いえ、我が主。それは命令でしょうか」

 命令であれば『御意』と答えるのみ。

 整った眉を顰め、彼はしばし考え込んでいた。

「あぁ、命令だよ」

「御意。本当に五分だけですからね」

 軽く溜め息を吐き出し、私は再びベッド脇に腰を下ろしたのだった。




 ※※※



『元帥にとって最大のライバル』


 我輩は猫である。名前はルドルフだ。

 フリーデリ―ケという女軍人に飼われて七年になる。

 フリーデリ―ケは強くてク―ル、知的で何より優しい女だ。

 おまけに美人とくるから飼い主として申し分なくてな。

 ただ男の趣味が残念なのが唯一の欠点だ。あの金髪野郎なんか、我輩は絶対認めないぞ!




 ※※※



『家族の肖像』



「ねぇ、パパ、ママ。右腕の袖まくってみせて」

 隣に立つウォルフィも金網越しに座るリザも袖をまくってみせれば、ヤスミンは嬉しそうに笑う。

 袖をまくったヤスミンの右腕には、両親と同じく羽の生えた緑竜の刺青が施されていた。

「ね、家族みんなでお揃いでしょ??」




 ※※※



『一言多い』



「作者が自作キャラの紹介をTwitterでやってたのの真似っこでー、全力で愛を込めてうちの従僕の紹介しますー」

「しなくていい」

「ウォルフィは根暗で可愛げなくてー、口煩いドSな暴力野郎ですけどー、まぁ頼りにはなりますよー。狙撃の腕もピカイチ!ついでに子作りの命中率も」

「今すぐ黙るか俺の的になれ」

お粗末様でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ