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世の子猫ちゃんに捧ぐ☆犬系男子の探し方

 子猫ちゃんを自覚する、世のうら若き乙女たちよ、心して聞くがいい。

 狩れ。


 駆って狩って飼いまくれ。


 そもそも猫を自認する女性は、さほど多くない。だがほぼ全ての女性の中に、猫は内在していると思う。

 猫は勝手気まま。

 猫は甘えたがり。

 猫は気分だけでも勝っていたい。

 猫はくれない病を発症する。

 猫は狡い。


 猫はこれらを薄々自覚しつつ、可愛く誤魔化して見せる。それがつまり、愛嬌。


 じゃあなぜ猫なのに、犬系を探せと勧めるのか?


 何故なら

 犬系男子はマテができる。

 犬系男子は甘えさせたがり。

 犬系男子は好きな娘にはひっくり返って腹を見せる。

 犬系男子は教えがいがある。

 犬科男子は嘘が下手。


 ほらね、相性ばっちり。


 これが同じ猫系はそうはいかない。自分勝手が同志でいられるのは、それこそ気が向いた時だけ。本当に慰めて欲しい時は、猫系男子はそばにいない。


 他にもいるよ。熊系男子は頼りになるけど、野性味が強すぎる。本当は子猫ちゃんといえど、猫は猫。案外逞しいんだから。


 猪系男子はその名の通り、猪突猛進。よかれと思って突っ走るのを眺めていると、いつの間にか道は分かたれていることもある。


 ミノムシ男子はもってのほか。猫は常に探求心でウズウズしてるのに。家に籠ってばかりじゃ、猫の美貌は霞むばかり。

 派生のナメクジ男子は言わずもがな。

 猫よ、せめて背骨のあるオスにしたまえ。


 ではどうやって犬系男子を探すのか?

 至極簡単なのである。周囲をよく見渡してみよう。彼らはとても分かりやすい特徴がある。


 それは、尻尾。


 犬系男子は意外と仕事が好き。少々Mが入った彼らは、多少のことなら尻尾を振って喜んでいる。顔こそクールにしているつもりだが、ほらごらん、尻尾は嘘をつけない。


 犬系男子はイタズラが好き。ちょっとした遊び心を隠そうにも、もう子猫ちゃんになら見えるはず。はち切れんばかりのその尻尾が。


 犬系男子は怖がりである。どんなに格好つけていても、実は尻尾が見事に小股に挟まっているものなのである。


 犬系男子は外弁慶である。外で虚勢を張っているほど、実はテリトリーでは従順。ただし本人に甘々な自覚はまるでなし。ただひたすらに、尻尾は振れているが。


 よくお聞き、子猫ちゃん。

 一言に犬系といえど、種類はある。純粋に犬、ほのぼのの狸、狡猾な狐、ワイルドな狼。全て犬系だ。

 好みで探しても良し、育てても良し。



 世の子猫ちゃんへ告ぐ。

 是非とも犬系男子を狩ってくれたまえ。さすれば後は、幸せな女王生活がまっている。



 待て次回!

 第二回『世の子猫ちゃんへ捧ぐ☆犬系彼氏のおだて方』

 第三回『世の子猫ちゃんへ捧ぐ☆犬系亭主の育て方』

 乞うご期待!



 嘘です、そんなのありません。




本当はここで終わるはずだった、冗談エッセイ。熱い要望、もとい悪のりにて続行決定。


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