1.2 竜に遣えるもの(バーラー) 1
?「やあ、いらっしゃい」
C「ちょっと良いかなカノープス」
c「主から聞いているさ。その嬢ちゃんのことだろ。ちょっと待っといて」
C「ならいいが」
なんか、空気が悪い感じがする…
「ポラリス、キャンスさんとあの…カノープスさんは仲が悪いの?」
私はポラリスにそっと耳打ちした。
P「普段はそうでもないんだけど、カノープスは少し強引だから警戒しているんじゃないかな?」
「強引?」
C「まあ、カノープスだしな。」
P「わわっ、キャンスさん!」
キャンスさんいつからそこにいたの?
さっきまでもっと部屋の奥にいたのに……。
c「おーい、これでいいかな?」
カノープスさんが大きい箱を持って来た。
C「ああ。開けて良いか?」
キャンスさんはカノープスさんから箱を受け取った。
c「もっちろん♪」
パカッ
C「……………………」
c「おーいキャンスさん?」
キャンスさんどうしたんだろう?
C「おい、カノープス」
c「はいはい?」
C「ちょっと表へ出ろ」
あれ?キャンスさん怒ってるのかな?
なんか迫力があるんだけれど…。
キャンスさんとカノープスさんは入り口へ向かう。
C「お前たちは個々で待っていてくれ」
P「はーい!」
バタン!
勢いよくドアが閉まった。
「ポラリス、キャンスさんはカノープスさんをどうするんだろう…」
P「それは分からないけど、キャンスさんの逆鱗に触れたのは確かだね。ちょっと箱の中身見てみない?」
「う、うん」
2人で箱の中身を見ると…
「わー可愛い!」
P「あー。だからキャンスさん怒ったんだ」
そこには白くて無地のワンピースがあった。
しかも麦わら帽子も一緒に。
「ポラリス、どうしてこれだとキャンスさんが怒る理由になるの?」
P「ここの世界で女性はごく希な存在でね、ちょっとめんどくさいんだ」
へえ…。
キャンスさんはそれを未然に防ごうとしているんだ。
キャンスさんすごい!
「そういえばポラリス、出ていった2人は何をしてるのかな?」
P「さあ?」
ギィ…
扉が開いた
c「すまんすまん。お嬢さんにいいかなって思って渡してみただけだから」
「え?」
なぜかボコボコになったカノープスさんが入ってきた。
C「まったく、俺の早とちりもいいとこだな」
爽やかな笑顔でキャンスさんが続いて入ってきた。
いったい何があったんだろう?
次回 「わあ、すごい!」
星人の不思議な力が発覚!
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