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頭から君は離れない。
やっとです。
教室の席に着く。
すると香菜が近づいてきた。
何か聞かれるかな...?
不自然なとこないよね...?
「ねえ、泣いた...?」
耳元にはいってきたのは
香菜の小声だった。
「な...んで?そんな訳ないじゃん!」
ごまかしたくて笑う。
ほんとは笑える気分なんかじゃないのに。
「嘘。」
はっきりとした目でみてくる。
やっぱりばれちゃった。
香菜には隠し事は通らない。
「ばれた...?」
「ばれるよ!」
「そんなに目立つ?」
「目立たないけど私は莉那の親友だからね。」
「そっか。」
笑顔で言う香菜に思わず
気が緩む。
「何かあったの?」
「ん...一応色々ね。」
「真紘の様子もなんだかおかしいよね?」
「うん...。」
「それとなんか関係してるの...?」
それだけじゃないけど...
でも慧眞のことは香菜は知らない。
言ってもいいのかな。
慧眞に迷惑かかるんじゃあ...
でも慧眞なんてどうでもいいし...。
自分の心の中で自答自問する。
なんでこんな慧眞のこと
考えてるんだろう。
嫌いなのに。
今回は友情っぽくしたくて
恋愛要素はなくしましたー