君は俺が好きですか?
真紘目線で。笑
屋上でうとうとしていたら
誰かがドアを開ける。
誰だ...?
「よかった...誰もいない...。」
この声は莉那?
何で一人でこんなとこに。
「...何で...あんなことを今更...。」
あんなこと...?
何だ?誰のことを話してる...?
「もうわかんない...。
これ以上掻きまわさないで...。」
「...何を?」
ふと声をかけると
莉那は泣いていた。
何で泣いてる...?
誰の事を想って泣いてるの...?
「真紘...?」
「うん。で、何があったわけ?」
言いづらそうに下も向く。
「何があったんだよ...?
俺彼氏だよね...?」
「...言えない...。」
...何で?
俺に聞かれちゃいけないことなのか...?
でもそんなこと、言えるわけがない。
俺は愛想つかれたくない。
莉那に離れてほしくない。
俺の隣は莉那がいいんだ...。
「...そっか。わかった。」
「嫌いになった...?」
出来るわけがないんだよ。
いっそ嫌いになれたらいいなって思うくらい
好きで仕方ない。
「...ならないよ。
そんなんで嫌いになれたら苦労しないよ。」
「...ごめんね。...ありがとう。」
その"ごめんね"はどんな意味が込められてる?
言えなくてごめんね?
嘘ついてごめんね?
..."ごめんね"の意味にいいことなんてないな...。
「おう...。」
「...一緒に戻ろう?」
「あぁ。」
俺は不安だよ。
莉那は俺が好き...?
俺じゃない誰かをみてるんじゃないのか。
どうしても疑ってしまう。
「...なぁ、俺のこと好き...?」
「好きだよ。...当たり前じゃん...。」
俺はこんな言葉でしか確かめられない。
莉那...。
俺は莉那が好きだよ...?
莉那は...?
どうでしたか?