優しい君は切なく笑った。
なんとなく切ない章です。笑
"前みたいにさ...
莉那と仲良くしたいんだ...。
笑いあいたいって思うんだ。"
頭の中で慧眞の声が反響する。
「何なの...それ...。」
私は無我夢中に屋上に走っていた。
キィーとドアを開く。
「よかった...誰もいない...。」
安堵して息を漏らす。
こんな泣き顔誰にも見られたくない...。
特に真紘にばれたくない...。
「...何で...あんなことを今更...。」
慧眞は私が嫌になったから別れたんだよね?
今更何が目的でそんなことを言うの...?
慧眞がわからないよ。
何を想って何を考えてるの...?
「もうわかんない...。
これ以上掻きまわさないで...。」
「...何を...?」
上からよく知った声が聞こえた。
「真紘...?」
「うん。で、何があったわけ?」
真紘...!!
何でこんなとこに...!!
「何があったんだよ...?
俺、彼氏だよね...?」
「...言えない...。」
これは話しちゃいけないって思った。
何でかは分かんないけど
言っちゃだめな気がしたんだ。
「...そっか。わかった。」
「嫌いになった...?」
恐る恐る聞く。
「...ならないよ。
そんなんで嫌いになれたら苦労しないよ。」
そこには少し切なそうな苦しそうな表情をした
真紘がいた。
「...ごめんね。...ありがとう。」
優しいね、真紘は...。
「おう...。」
「...一緒に戻ろう?」
「あぁ。」
二人で屋上から出る。
「...なぁ、俺のこと好きか...?」
「好きだよ。当たり前じゃん...。」
当たり前じゃんと言ってるはずなのに
何故か違和感を感じた。
「そっか...。んじゃいい。」
「そう...?」
どうしたんだろう...。
心配しなくても離れないよ?
私はずっと慧眞のそばにいるって
決めてるから。
なんて思ってた、あの時の私。
真紘が傷ついているのにも気づかないで...。
恋愛は切ないときと
楽しいときがありますね。笑