墮天使の諦め
私は、ふつーの中学校に通ってる、ふつーの中学生。
特に趣味もないし、自慢出来る事もない。
というか、どちらかといえば
落ちこぼれだ。
運動も、勉強もできない。
そして、仲がいいという程のともだちも全くいないのだ。
こんなんだから、たまに、いや頻繁に
自分は生きてる意味があるのかなって思う。
人間、一つくらいは取り柄があるのにさ、
どうして私はなんにもないんだろ。
本当に、私は何にもできないの。
でも、私も頑張ってみたの。
あるとき、
こんな自分はいやだ、
自分を変えたい、
と思って、
思いきって生徒会長に立候補した。
内申点も上がるし、目立つのって嫌いじゃないから。
けど、見事落選した。
私の代わりに当選した人は、
目がとびきり大きくて、色白で、声も可愛くて、いわゆる美人だった。
それに比べて、私は目が細くて、肌の色なんて外で遊んでないのに黒いし、地味。
結局、見た目なんだ。
だって、その人の公約なんて
給食時間を増やす、
給食時間を早める、
給食時間を...etc
だよ。
ありえないよね。
給食時間が発達するだけじゃん←
みんな、彼女の魅力に惹かれて投票したんだよ。
そしてまた、
私の心は暗闇へ堕ちていった。