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コスプレカフェを始めたら学園の三大美女が性癖を曝け出してやって来たんだけども  作者: すずと


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第8話 名作アニメは世代を問わない

「えっと、俺のキャラはなんだっけ?」


 カフェふりーのバックヤードにて、色葉によるメイクが終了した。今回はロロックみたくメイク時間はかかっていない。姿鏡に目をやると、自分の顔が少し幼なげに変身していた。


 実はSNS用の撮影で一度この格好をしているのだが、見たことがないアニメだから改めて色葉に確認を取る。


「『パジャママジョジヨマヤジパ』の第21話に登場した、四葉ちゃんと同じ小学校で同じクラスの神崎海斗かんざきかいとくんだよ」


「小学生のコスだよな……でも自分の制服も着てるし、これじゃ完全に高校生だぞ」


「ちっちっちっ」


「ちっちっちっとか言うタイプじゃないだろ、お前」


「海斗くんの家は母子家庭でね、貧乏なんだよ。だから海斗くんは早く大人になって、働いて、お母さんを助けたいって願望があるの。その願望を叶えるため、四葉ちゃんは海斗くんを成長させてカフェでアルバイトをさせるシーンがあるんだよ」


 この子ったらアニメの話をする時、超絶饒舌に説明してくれるよね。


「なるほど。その設定なら今のコスに合っているな」


「……ぷっくく、だめだ、まだ笑うな……」


 なんか色葉があからさまに怪しく笑っているんだが。いや、怪しいというか気持ち悪く笑ってやがる。おい、チラチラ見て笑ってんじゃねぇよ。


「なんだよ。どっか変か?」


 姿鏡を見た限りでは変なところなんて見当たらないが、第三者視点から見たらおかしいのだろうか。俺は自分の背中を見ようとしてその場で犬みたく一回転しちまった。


「い、いや、自由くんの格好はバッチグーだよ」


「お前何歳だよ。言葉遣い古すぎるだろ」


「そうじゃなくて、この後の展開が……くくく……へへ……」


 気持ちの悪い嬉し笑いをしてやがります、この幼馴染様。


「おっと、じゅる……つ、次は色葉が四葉ちゃんのコスプレするね」


 そう言って色葉はその場で着ていた制服を脱いで行く。


「ちょちょちょ、ちょー!!」


 唐突に脱ぎ出すもんだから、俺は慌てて彼女に背を向けた。


「な、なにをお前は急に脱ぎ出した!? 裸族かっ!!」


「えっと、四葉ちゃんの学校は男女一緒に着替えするよ?」


 この子ったらすっごい演技派だね。もう役に入り込んでるや。


「いや、そうだとしても、やっぱりいきなり着替えるのはどうなんだよ」


 幼馴染だからか? 幼馴染だから気にならないってか? いや、そりゃ昔は一緒にお風呂とか入ったかもだけど、だけども!? お前は着痩せするタイプなんだから──!!


「あれあれー? 海斗くんったらおませさんなんだねー? 同級生の着替えで赤くなっちゃって」


「誰が海斗……って、もう着替えたのか、色葉」


 いつの間にか俺の前に立っているのはどこかで見たことのある魔女っ子が立っていた。


「着替えの早さもガチコスプレイヤーの醍醐味でしょ」


「そうなの?」


「さぁ、わかんないやー」


 あ、この子はもう色葉ではなくて四葉ちゃんになってるわ。魔女っ子アニメの主人公っぽい雰囲気醸し出しているもん。


「それじゃ私が先にホールに出てるね。バックヤードに魔法をかけるから、その後に大人海斗くんが出て来てね」


「設定に凝ってんだな」


「当然。あ、それから海斗くんはちょっと気弱な男の子だからね」


「へいへい」


「それじゃ、四葉いっきまーす☆」


 色葉からは絶対に発せられないだろう明るい元気な声でホールに出て行った。


「ほんと、コスプレしてる時はイキイキする子だな」


 ああやってあからさまにイキイキしてくれるとこっちまで嬉しくなる。


 微笑ましい気持ちになりながら俺はバックヤードの椅子に腰を下ろした。色葉が──四葉ちゃんがいつ俺に魔法をかけるのかわからないが、手持ち無沙汰に変わりないため、スマホを操作してカフェふりーのSNSを開いた。


『今日の16時からはパジャママジョジヨマヤジパのイベントです。パジャマっ子はカフェふりーに集まれー』


 そんな投稿と共に俺と色葉が海斗と四葉にコスプレした画像が添付されている。


 ありがたいことに♡マークとコメントを沢山いただいており、バズっていると言っても過言ではないだろう。


『絶対行く』とか『うわ、懐かし過ぎる。行きたかった』とか、『海斗くんとかぶち上がる一番好きなキャラ。よしよししたい』という母性溢れるコメントもある。


 その他には、『かりゅーどのコスは終わったか』、『またやって欲しい』というコメントの他に、『ロロック様。早く罵って』とか言うドMコメントもある。お前、月影さんじゃないよな?


「『ジヨマヤジパ!! 海斗くん、大人になれー!!』」


 ホールの方からそんな呪文が飛んで来た。これはホールに来いって合図だ。


 俺はスマホをバックヤードの机に置いてホールに出た。


 きゃ♡ 大人海斗くんかわいいー♡


 ロロックとは違って大歓声ではないが、それでもあちらこちらで黄色い声が聞こえて来て俺への注目度が上がる。


「さ、海斗くん。これで一緒に働けるよっ」


 えっと、海斗くんは気弱な男の子だったっけか。


「う、うん。あ、ありがと、四葉ちゃん」


 色葉を意識しながら声を出すと、「海斗くんっぽーい」とお客さんから喜びの声を頂ける。色葉と幼馴染をしていて良かったな。


 このまま色葉を意識しながら接客をしていく。


 今回は10年前の魔女っ子アニメってことで年齢層が上の方かと思ったが、意外にも俺と同年代の人達の姿が見えた。違う高校の制服を着た女性や、違う高校の男性も見られる。再放送とかで見たのかな。


「海斗くーん。注文良いかなー?」


「……ぶっ!!」


 他校の制服に混じって同じ高校のギャル担当である水瀬有紗がいて、俺は壮大に吹き出してしまった。

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― 新着の感想 ―
もう一人釣れたw 魔法少女といえば、ちゅうかなぱいぱい、もニチアサにやってたんだよねえ。
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