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春を釣る

作者: 武田道子
掲載日:2024/01/28

春を釣る



風が吹く

黄金の葉を撒き散らし

さあ、終わったよ!

金色に輝いていても

終わりはあるんだね

真っ赤に染まっていても

夕日のように色褪せていくんだね

風が吹くと季節が変わる



凍りついた空気が

耳を紅玉のように染め

防寒靴を履いた足が地面に張り付き

その深い土の下で

刻々と時が過ぎていく時

必死で生きる力が養われ

新しく生まれようとする命が

硬い土をほぐしていく

ほっとため息をついたような

夜半の風、季節が変わる



キリキリと硬い梢を割って

新しい芽が力いっぱい飛び出す時

深い夜の枕に頭を沈ませて

夢さえも入り込めない眠りの深淵で

長い糸を垂らして

春を釣る


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