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写真集

作者: 星野☆明美

B型作業所で、ひたすら編み物をしている。たまにビーズアクセサリーやワイヤーワークをやっている。

熊本のびぷれす広場で障害者施設の出店おとなりマルシェが行われているが、以前から編み溜めていた毛糸のベストやマフラーなどを買ってもらっている中、ガタイのいい男の人が手編みのセーターを探していた、という情報に、紺色の毛糸でベストを編んだ。

作業所の同僚に着てもらって、意外とうまく編めたと思った。

「wくんに着てもらって、写真撮って欲しい」

と申し出たところ、

「施設の一階の喫茶店で撮った写真とかいいですよね。wくんはまだ18歳だから、親御さんの承諾が要ります」

「そっかあ、未成年か……」

無理だろうと思っていたら、職員の記録係の人がカメラマンになって、本当に写真撮ることになった。

以前編んでいた帽子やマフラー、新しいカーディガンや猫耳帽子いろんなシチュエーションで写真撮ってるのを見学した。

「写真集にできませんか?w in f ってタイトルで」

とか言ってたら、編み物中の私に写真撮るからこい、と言われ、他の人と一緒でいい?だめ!お面被っていい?だめ!

「これに載せる写真」

と、wくんのアップの写真モノクロの冊子を見せられた。

「編み物した人、で載せるから」

わー!!!

「髪下ろしていい?手にタコのあみぐるみ持って写っていい?」

「もっと笑え!」

私、前歯2本入れ歯だから歯を見せたくないけど……笑った。

あとで写真見たけど、18歳の男の子の隣にこんなおばちゃん写ってていいのか?

土日家で紫のマフラーと紺と白のボーダーのセーター編みながら、スタッフの名前も入れてもらいたいなー、と考えてる。nちゃんとか甲斐甲斐しくアシスタントやってたし、nさんとyさんが手配してくれたし、ぐるぐるぐる。

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