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追加投稿です。
本格的には4月10日過ぎから再開予定です。
更に翌日は10階層と14階層の往復にてレベルが8まで上がり、次の日は最終のボス戦を控える事になる。
昼過ぎにはボス部屋の前に到着した。
「さて 部屋の中は確かゴブリンジェネラルとソルジャーが待機している筈だ。部屋に入る前に体力増強のスキルを発動しておきなさい」
準備が終わると3人はドアを押し開けて中へと入り込む。
「・・何か左程苦労せずに倒したけど?」
「うん、、体力増強とは凄まじいものだと改めて感じるな」
難なくボス室内の3体を始末した二人は少し呆気に取られていた。
「ソルジャー1体でもここにいる冒険者達はパーティにて対応するレベルなのだがな・・」
あまりの手際に太蔵も苦笑していた。
「おっ 待望のレベル10に上がったぞ」
久保田は嬉しそうに喜んでいる。
連続の魔法攻撃にて魔物たちを痛めつけ止めに日本刀にて絶命させた手際は、とてもダンジョン4日目の二人とは思えぬ働きであった。
「二人共素の状態が優れていたのとレベル毎の基礎数値の上がり方がいいからな・・」
「老師 流石に一人数百体も魔物を倒せばそこそこ経験が蓄積しますよ」
「ふむふむ ならば魔石とドロップ品を回収して帰還の魔方陣にて地上に出るか」
久しぶりの地上は明るく輝いていた。
「おう 眩しいな、太陽が一番だな・・」
3人は宿屋へと移動していくが、途中の店に寄っていくようだ。
「御免 ここで魔石を購入してくれると聞いてきたが?」
「ああ 大量は困るが見せてくれ」
魔道具も置いてある店なので魔石は常に必要として扱っていると思われる。
「な なんだ この数は? これは・・そうかあんた等はボスを倒したんだな」
大きな魔石は全て そして小粒な魔石もそこそこ引き取ってもらえた。
「冒険者ギルドより少し安くなるが、、金貨23枚と小金貨5枚でどうだ?」
おそらくギルトに持ち込めば金貨30枚近くは稼げると思われる。
「それで構わん」
料金を受け取り店を後にする。
「なぁ、、すると235万稼いだとなるのかな?」
「そうだな、、まぁまぁだな」
「まだ 小粒の魔石がそこそこ残っているが全部合わせても金貨1枚かな?」
太蔵が大体の金額を算出した。
「「うーむ 冒険者家業も悪くないな・・」」
「ははは 命と引き換えだがな」
「老師 明日からの予定はどうするんだ?」
場所を変えて中級に挑むと言う。
その夜の宿屋にて太蔵は小粒の魔石を部屋の机に広げて何やら行っている。
老師の両脇に二人が立ち、その作業を見つめていた。
「「うおー 小粒の魔石を集めて大粒の魔石に変えた!」」
「うむ 出来るとは思っていたが成功だな・・」
劣化 創造魔法のスキルを展開させての荒業であった。
「小粒の魔石はどうしても売価や処分の場所に困るのでな・・」
「・・成る程 これならあの店で手軽に売れるのですね」
「まぁ 少し手間と魔力が必要だがな」
10個近くの魔石を集めてそれなりの大きさの魔石に変換していく。
ある意味チートな裏技になる。
「・・この魔法といい 地球より売れる物を持ち込むなど、、老師もワルだな」
久保田が嬉しそうに?太蔵を褒める?
「・・年寄りの知恵と言ってもらいたい、、」
少し不満げに太蔵は呟く。
「それより 新しくスキルを付与されていないか?確かレベル10で・・」
「「体力30%アップだ」」
二人共同スキルを授かったようだ。
「だが 老師から貰った紙の魔方陣の方が強力だぞ・・」
「威力はそうだが使用魔法量が違うから、より長く効果が続く。その気になれば半日は継続できるぞ。そのうちにレベルが上がれば威力も増加する」
「紙の魔方陣は当面隠し玉で使用しましょうか?」
いざという時の隠し玉での使用で良いか確認しているのだ。
「そうだな 普段は使わぬ方が良いだろう」
明日からは場所を変えてのレベル上げとなる、明日に備えて寝る事とする。
「よし ここで転移するぞ」
翌朝宿から出た3人は人に見つからぬように森の中へ移動した。
光に包まれて3人の姿が消えていく。
「・・ここは」
「ダンジョンの近くの岩山だ」
人目に付かぬ場所へと移動した3人は街道へと移動してダンジョンへと向かう。
「ここは先ほどと違い冒険者の数が少ない・・」
「うん 中級ダンジョンでもランクがあってな、ここはそこそこ危険な場所で有名だな」
何故か嬉しそうにしている老師に二人は嫌な予感がしていた。
「その前に装備品を交換しておこう、ほれあの店に寄るぞ」
ダンジョンのすぐ近くに店を構えている数軒の一つに太蔵は二人を連れていく。
暫くすると新品に近い金属製の胸当てに交換した二人が店から出てきた。
「・・老師 この胸当ては二人で金20枚しましたが宜しいので?」
「おう 今までの稼ぎが吹っ飛んだのだが・・」
「なんの なんの、用心 用心。それに稼ぎは直ぐに二人が取り戻してくれるさ」
「「はぁ・・ 」」
やけに太蔵の様子がご機嫌なのが二人には気持ち悪かった。
案の定 魔物退治が順調なのは地下3階までであり、5階の安全地帯に到着した時には二人はほぼ疲労困憊の状態であった。
「「くそー 何て狂暴な魔物たちだ・・」」
新品に近い鎧も魔物の爪痕等がくっきりと残っていた。
体もあちこちに切り傷の跡がありうっすらと血が固まりかけていた。
「ほれほれ ご苦労さん。傷薬にはこのポーションが効果的だぞ、飲んでしっかり治して明日に備えるぞ」
手渡されたポーションを飲み干し、ようやく一息入れる二人である。
「・・老師 ここは少し手強いのでは?」
「そうか? 先日のダンジョンでの活躍ぶりでは丁度良いと思ったが?」
「・・ワザとだろう?」
久保田は老師を睨みつけた。
「はてはて?何の事かな、それより飯の準備は儂がするから少し休んでおけ」
二日目は更に地獄が待っていた。
「ほい 次が行ったぞ、早くその魔物を倒せ」
太蔵が嬉しそうに声を張り上げる。
「く くそ老師 後で泣かす!」
久保田が悪態を吐く。
「ほい まだ元気そうだな、後何体か探してくるか?」
2人が魔物を倒している間、太蔵は先行して魔物を探していた。
見つけた魔物を追い回して二人の方へ誘導していたのだ。
「「か 勘弁してくれ!!」」
二人の悲鳴を無視して太蔵は魔物発見に走り回った。
「し 死んだ 絶対死んだ・・」
10階の安全地帯に二人は飛び込み、荒い息で横たわっていた。
「ふむふむ 今日はこの辺で良かろう。明日が勝負かな?」
安全地帯でピクリとも動かない二人を見て、太蔵は呟く。
このダンジョンは曰く付きの場所で、どちらかというと上級に限りなく近い。
過去に何人もの冒険者の不幸があったダンジョンであり、地元の冒険者達は極力近寄らないと言う場所でもあった。
何故に太蔵がその曰く付きのダンジョンを選んだかというと、一つは早くレベルアップを狙ってであり、もう一つは先の初級ダンジョンを難なくクリアして少しダンジョンを甘く見ていると感じたからだ。
どんなダンジョンであれ、甘く見たらとんでもないことが起きると知らしめた親心?であった。
食事の準備をしながら二人に尋ねた。
「レベルは幾つに上がった?」
「・・14だ」 「・・同じく」
「そうか・・早く20に上げねばな」
(・・鬼) (・・絶対泣かす) 二人は無言で老師を呪っていた。
更に二日地獄の特訓が続いて、20階層に到達する。このダンジョンは25階層で終わりになる。
何時ものように二人は20階層の安全地帯にて倒れ込んでいた。
「レベルは・・21だ」 「俺は 20だ」
青色吐息の状態で二人は老師に報告した。
「ふむ ふむ、ここのボス戦は少し不足かも・・まぁ いいか」
最悪 自分が応援すればと太蔵は考えていた。
レベル20ならこの世界では中の上にランクされる。
一応何処に出しても文句が言われないランクにはなる。
「なれど 上には上が居る事をしっかり認識させねば・・」
と 太蔵は飯の準備がすっかりと板につき始め、スープを作りながら思っていた。
追加投稿です。
本格的には4月10日過ぎから再開予定です。




