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その男 異世界帰り   作者: 西南の風
34/235

34 【2部完】

申し訳ありません、パソコンが不調で騙し騙し打ち込んでおりましたが限界です。

修理か 買い替えかで至急対応しますので、今回短い文にて申し訳ないですが、一旦 第二部完 として次回より 近未来編 として再度スタートさせます。

一週間後を投稿日予定としますが場合によっては前後します。

ご了承の程お願い致します。


叔父がゆっくり振り返ると太蔵が照れくさそうにその場にいた。


「…よくぞそこまで精進したな」


叔父は心底感心して庭先から居間に移動した。


「太蔵 あんな体捌きは新別府流に存在しないと思うが…」


再度共に向かい合いながら叔父は疑問を問う。


「…ええ 確かに、修行時代に各地にある古武道家に10ケ所程訪問しまして…」


苦し紛れに太蔵は修行時代を話し出す。


「ふむ そこで各流派の奥伝を…なる程」


話に嘘はない、修行時代には各地の道場主から歓迎を受けている、其の中で太蔵を気に入り 廃れる技をこのままでは先祖に申し訳ないと 奥義を伝授してくれた道場主が何人か居たのも事実だ。


叔父の勘違いを否定せずに話を繫げていった。

何となく腑に落ちない顔でこれ以上の追求を控えた叔父であった。


叔父に申し訳ないが、この席には水谷と言う知り合って間がない人物もいる、異世界で覚えました等と話しだしたら混乱の極地になるだろう。

済まないが折を見て叔父に真実を話そうと考える太蔵だ。


「いやいや それにしても新別府流はもしかして、今過去最高の頂きに居るやもしれんな…」


唐突に感銘深い顔で語り始めた叔父がいた。


「おう 肝心な事を忘れていたな、あの山の借地料の件であったな。本来なら太蔵の祝でくれてやってもいいが、税務署から痛くもない腹を探られるのも不本意であろうから、、、うん 年間の借地代金5千円そしてあの山の木等は好きにしても良い こんな条件でどうだ?」


「…それは安すぎませんか? おまけに勝手に木を処分してもお構いなし?」


「なんの本家の為に尽くすは分家の努め、遠慮なく手を打てば良いさ。次いでにこのバカ息子を時々鍛えてもらえれば助かるのだが…」


「げっ 親父それはないよ…」

新一は暗く落ち込んだ目で叔父に抗議をする。


「本人のやる気一つでその話は引き受けましょう」

落ち込む新一を叔父と水谷がにやにやと笑いながら見ている。



その後水谷の協力の元、彼の一声で仲間たちが集まり此の地にて数カ月後には道場を開設する事が出来、太蔵も念願の道場主としてのスタートをする事ができた。


水谷は本業の自衛官としての勤務がある為に休日のときにしか道場には来れないが、彼の仲間がまた仲間を呼んで平日でも数名の熱心な弟子が通ってくる程になる。


新一も父親から一喝を受けて週に数回顔を見せ、太蔵の教えを受けてそれなりに進歩が見られる、入ってきた弟子達はその新一からも技を吸収して上達していく。


月謝は正直払えるものは払い、実家が農家の者が何人か居たが彼等は月謝代わりに米や野菜にて支払うと言うかなりゆるい経営ではあり、太蔵は別にそれで構わんと笑っていた。


それでも今まではたまに現金稼ぎで日雇いで麓に月数回出かけていたが、この所山から降りる事もなく、弟子の稽古をつけたり、一人で独自に技や魔法の修行に励んでいた。


水谷の影響下麓の基地からも数名の自衛官がいつしか門下生として通ってくる。

いずれも腕自慢の若者たちで、最初は水谷と同じ腕試しであったが、太蔵により天狗の鼻が折られてそれから通いだしてきた。


当初はこんな山の上に道場を構える変わり者と評判が人々の間で噂されていたが、面白半分で一日入門で太蔵に挑んでくる者たちからかなりの腕前と伝わり始めていた。



その後太蔵にとってある意味充実した年月が過ぎ去っていく。

太蔵がその個人として再び世間に注目されていくのは、長い間工夫研究に独自に進めていた 魔法 の成果が実を結んだ事により、太蔵個人そして日本国に置いても転換期を向かえることになる。


                     [第二部完]

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