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女子力ゼロのアリアさん  作者: ハニカミトークン
5/10

引越し

短めです。

すみません。

9月1日(水)午後 ラフォーレ椿


「さぁ!ささっと荷物移すよ!まあ…アリアちゃんの部屋用の荷物だけだけどね」


 そう引越しといっても隣の部屋から最低限の荷物を達也の部屋である202号室に移すだけでこれ自体は2時間見れば終わるだろう。2LDKの間取りで一部屋使ってない部屋がある達也の部屋は正にこのために空いていたかのうような雰囲気で本人そっちのけで決定が下された。


 個人部屋の物をそのまま移し、食器やタオルなどの小物を少々、家電関係は重複するものは達也の実家で預かることになったので母の車に積まれていく。


「つっかれたーーーーー」


「あんた可愛いからってアリアちゃん襲っちゃダメよ?」


「なんかもう、色々ないよ……」


 光の失せた目になる達也に同情の眼差しを向ける。


「私めの為にご迷惑おかけします」


「全っくだよ!!」


「じゃあ、私は帰るから、なんかあったら連絡するんだよ」


 車を見送り、残されたのは達也とアリアの2人、今まで達也ならこの状況だけでドギマギして挙動不審になていただろう。


「アリア?とりあえず今後の決め事考えようか?」


「オッケー、でも自慢じゃないけど何にも出来ないよ?」


「ほんとにな!?」


 舞台をリビングに移し今後のことを話し合う。


「じゃあ家事全般はバイト代も貰ってるから俺がやるからいいとして、あっ!えっと…」


「なに?」


 赤面して言い淀む達也に疑問を感じたアリア聞き返すと意を決した達也は一つお願い事を口にした。


「し…下着だけは自分で頼むわ……」


「あーー…がんばります」


 目を逸らしなが了承する姿は不安しか感じないのだが恥ずかしさが限界突破した達也には見えていない。


「ごほんっ!!それと朝は7時起き!二度寝は却下!」


「そんなっ!!」


(いやそんなこの世の終わりかのようなリアクションされても)


「せめて7時半……いや8時…20分」


「7時な〜〜」


「無慈悲っ!?」


 そんなやりとりしながら決めたルールがこちら。


達也とアリアの共同生活決まり事!


1.起床は7時、慈悲はない(休日は含まない)

2.アリアの下着はアリア自身で!!

3.達也のバイトの日夕食は作り置き、間に合わない時はみなみ

4.外食する時は連絡すること

5.アリアの部屋のゴミは週一で達也が強制回収する



 必要に応じて追加されるが基本骨子はこんな物で収まった。


「善処します。そしてこれからよろしく達也!」


「任されよ。アリア」


 こうして高校デビューしようとしてたが極々普通な高校生活をしていた海堂達也と劇的な変化をもたらしたアリアによるかなり歪な共同生活が始まったのである。

井戸端会議


クリス

「ちゃお〜」


「ちゃ…ちゃお〜」


クリス

「今日はメンバー追加です。どうぞ!」


みなみ

「えっとこれで映ってます?すみません機械疎くて…」


クリス

「だいじょーぶですよ。ベーリーグッドです」


「ところでクリスさんからなんかファイルが来てるんだけど何?」


クリス

「インストールお願い、うちのパパが作ったオンライン通話用アプリなのメールについてるパスワードを入れるとログイン出来るからやってみて」


「オッケー、やってみるわ」


みなみ

「とりあえずやってみます」


それぞれ黙々と作業中


「入れたわ、ところでこれ井戸?」


クリス

「そう背景が井戸、ここにウインドウが開くからこれで正しく井戸端会議ね」


「そ…そうね。クリスさんがいいならいいんじゃない」


みなみ

「私もできました!」


クリス

「じゃあ井戸端会議を開始を押せばこっちで繋がるから繋ぎ直しましょう!!」


京・みなみ

「「えぇ…」


井戸端会議アプリで再接続中


クリス

「二人ともオッケーね」


京・みなみ

「大丈夫よ」「なんとか」


「旦那さん仕事忙しいんじゃないのこんなの作らせて大丈夫?」


クリス

「平気、平気!なんのために私もニューヨークに行ってると思ってるのサポートはバッチリよ」


みなみ

「仕事のサポートってことはクリスさんもプログラムとか詳しんですね」


クリス

「ん?私はプログラムなんてわかんないわよ?疲れて帰ってきたパパに膝枕してあげるのが仕事」


京・みなみ

「は?」


「料理は?」


クリス

「パパ、もしくは出前」


みなみ

「掃除洗濯は?」


クリス

「休みの日にパパが…」


京・みなみ

「「…………((やっぱり親子だわ))」」



妹は見た!!


香奈

「遺伝ってヤヴァイ(白目)」

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