『果てしない憂鬱を、信じること』・・・『詩の群れ』から
『果てしない憂鬱を、信じること』・・・『詩の群れ』から
㈠
律するということは、自己を果てしない憂鬱へと連れて行く様だな、だろうだ。
そうなんだ、しかし、それは、邪悪ではない。
㈡
我々だって、足踏みをして、乱歩へと足を伸ばそうそうとしているからね。
確かにね、ただ、問題は複雑で、憂鬱の果てには、憂鬱はないだろう?
㈢
え?
だろ、果てしない憂鬱があったとしても、憂鬱の先には、憂鬱はないんだ、それを信じろよ。
㈣
そうか、俺もお前も、憂鬱が続くとばかり信じ込んでいたんだな、だろうだ。
そうだよ、憂鬱の終焉を信じれば、今の憂鬱など、知れたことさ、だろうだ。




