証拠
息子が落としたのかな?
私はキーホルダーをエプロンのポケットに入れて、
家に戻った。
いつも通りの1日。
風が少しあると洗濯物がすぐに乾く。
私は洗濯をたたみ、夕飯の準備をして子供の帰りを待つ、
今日はサッカーの日、土でドロドロになって帰って来るから、
まずはお風呂に入れないと!
息子が帰って来てバタバタとお風呂、ご飯を済ませて、
9時にはどうにか息子を部屋に行かせた。
そして10時近くに主人が帰って来た。
「ただいま。」
「お酒臭い!」
「そりゃそうだ!酒飲んだもん!」
主人は軽く酔っていた。
「あかり、ちょっと座れよ。」
主人はダイニングテーブルを指差している。
私はほろ酔いの主人に水を渡して椅子に座る。
「なー俺たちこのままでいいのか?」
「何よ急にどいう意味?」
「俺たち夫婦は破綻してるだろ!
もう愛情も無いし、夜も…ないだろ…
このまま生活を続けてもお互い幸せにはなれない、
だから俺たち離婚しないか?」
突然の話しで私はびっくりした。
「離婚って本気?子供はどうするの?」
「これから弁護士立てて話し合わないか?」
「他に女でもいるの?」
「いるわけないだろう!
ただこのままの関係を引きずるのが嫌なんだよ。」
「突然言われても、少し考えさせて。」
「もちろんだよ、考えてくれ。」
主人はそう言うと部屋を出てお風呂に向かった。
この話しをする為のお酒飲んで来たのかな?
「離婚」
現実に離婚となると、
お金の問題や子供の問題があるので、
私から言い出す勇気がなかった。
離婚したらどうするの?
私は働くってこと?
今38歳、働けるのかな?
不安だな…
私は自分の部屋に行って色々考えた、
いくら考えて不安は消えなかった、
私は不安を抱えたまた眠りについた。
翌日
主人と息子を送り出して、家事を急いで終わらせ、
離婚についてネットで調べる。
離婚するのは大変だと言う記事ばかり。
やっぱり離婚は大変なんだな…
私は椅子から立ち背伸びして、
エプロンのポケットに手を入れると、
昨日、庭で拾った、
三日月の形のキーホルダーが入っていた。
息子に聞くのをすっかり忘れていた。
そのキーホルダーを良く見ると、
切れ目があった。
私はキーホルダーを左右に引っ張ると、
それはUSBメモリになっていた。
息子の物だと思っていたけど主人のだったのかな?
でも主人は庭に行かないから、落とすわけないし・・・
大切な物なら私に聞いてくるはずだし・・・
私は恐る恐るPCにそれを刺してみた。
ファイルを開くとそれにはたくさんの写真が入っていた。
つづく




