表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鳥かごの鍵  作者: 田中らら
27/33

対決

私は驚いて声が出ない。

月はどこに行ったの?

彼はどうやって入って来たの?


「やっぱり俺を裏切ってたんだな!」


「ち、ちがうのよ!」


彼の手を見ると包丁が握られている、

私は怖くなり外に逃げだした。


私は裸足でアパートの階段を駆け下りた。

外は真っ暗でいつも見る景色と違っていた、

私は全力で走った、でも全然前に進めない。


体が重く思うように動かない。

私はがんばって前に進もうとしていた。

辺りを見ると住宅が無くなり草原になっていた、

ここがどこかわからない、でも逃げないと殺される。


私は重い手足を動かし前に前に進んだ。

前を見ると電柱のような柱がある、

見上げると、それはカラフルで大きな風車だった、

どこかで見たことがある、

あれは隣の大きな家の庭にあったものと一緒!


「あかり、どこに行った?あかり!」と彼の声が聞こえる。


「あかり?・・あかり?・・・三上あかり。」


そうだ私の名前は三上あかり!

なんで今まで忘れていたのか?

頭が混乱している。

ふっと前を見ると何か光るものがある、

私は光る物の方に走った。


「あかり、逃げても無駄だよ。」

彼が近づいて来た、もう逃げられない。


私はすぐ横の、

草が高く生い茂った草むらに隠れて、

口を押えて息を殺した。


彼が私の横を通り過ぎた。


私は草むらからそっと出て、

彼と反対の方向に逃げようとした、

しかし彼は私の前に立っていた。


「きゃーー!」


私は悲鳴を上げて逃げようとした、

しかし彼に腕をつかまれ、捕まってしまった。


「なんで逃げるんだよ!」


「あなたが包丁を持って追いかけて来るからでしょ?」


「何言ってるんだ!」


彼の手を見ると包丁は持っていない。


「包丁を持っているのはおまえだろ。」


私は自分の手を見ると包丁を握っていた、


「あかり、家に帰ろう俺たちの家に、

あかりと俺はずっと一緒だろ。あかり、あかり…」


彼は私の名前を何度も読んで、私に近づいて来た。


私は怖くなった、

彼がいなくなればいいと思った。


そして私は彼のことを刺した。


何度も何度も刺した。

でも彼は倒れない、

さらに何度も何度も何度も彼を刺した。

でも刺してる感覚がない。


すると、遠くで、「ママ、ママ起きて」と聞こえて来る。

私は声のする方を見ると、何かが光っている、

私は眩しくて目を閉じる。

そして気が付くと私はベッドの上だった。


窓から日差しが差し込んでいる。

隣を見ると男の子が立っている。


私は長い長い夢を見ていた。


つづく


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ