迷路
彼はずっと私を見ていたんだ!
彼を問いただそうとしても、
頭が混乱して言葉が出て来ない、
なんで彼がこんなことを?
彼はいつから私を監視していたの?
怖い。
私は恐怖で震えた。
今まで感じたこのと無い血の気が引くような、
深い恐怖に襲われた。
「ごめん言い過ぎた。」
そう言って彼が私を抱きしめる、
「もう大丈夫、俺たちやり直せるよ。」
私は彼を突き飛ばした。
私は涙が止まらなかった。
彼が涙を拭こうと手を伸ばして来た、
私は彼の手を払いのけた、
その時に机の上にあったコップに手が当たり、
コップは床に落ちて割れ、
私の手は赤くなった。
彼が「大丈夫?」と近づいて来る。
「今日はお願いだから帰って!」
と怒鳴るように私が言うと、
彼は「落ち着いたらゆっくり話そう」と言って家を出て行った。
私は恐怖で動けなかった。
私はこの先どうしたらいいのか?
彼と別れることは出来ないのか?
今日1日で色々なことがあり過ぎて、
頭が上手く回らない、
私は割れたコップを片付けて、
腫れた手を冷やした。
スマホを見ると、
月からメールが来ていた。
「こんばんは、無事家に着いた?
今日は俺が行くところ勝手に決めたけど、
今度は二人で一緒に決めよう、
今日は本当に楽しかった、
星がかわいくて安心した。笑
じゃ明日。」
私は涙が止まらなかった、
これから先どうなるの?
月ともう会えないなんて絶対に嫌。
でも少しの間だけ月に会うのは辞めよう、
彼がどこから見ているかわからない、
そして今の彼は何をするかわからないから。
「こんばんは、
今日はありがとう、とっても楽しかった、
明日は休み明けで病院が混むから、
ランチはまた今度行きます。
ごめんね。」
私は仕方なく断りのメールをした。
「そっか残念、じゃまた友達と来てね。
おやすみ。」
楽しい1日で終わるはずがこんなことになるなんて…
彼をどう説得しよう、
出口の無い迷路に迷い込んだ気分だった。
この迷路本当に出口はあるのかな?
つづく




