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鳥かごの鍵  作者: 田中らら
22/33

恐怖

私は家に入り窓を開けて風を入れた。


これから重い話しになる。


少し前までの幸せな気持ちから一気に気分は下がっていた。


「今日はどこに行ってたんだよ?」


「今日は色々と…。」


「ふ~ん、色々ね、あの男と?」


「えっ誰?」


「あいつだよ、背の高い若いやつ。」


「なんで知ってるの?」


「俺はなんでも知ってるよ。」


彼は私と目を合わせないで、

窓の外を見ながら話している。


「もう俺のこと嫌いなの、俺たち別れるの?

若い男が良かったの?簡単に俺を捨てるんだね。」


私は驚いて何も言えなかった。


なぜ月のことを知っているのか?


私のこと見張っていたの?

どこまで知っているの?

いつから見ていたの?

私は聞きたいことがたくさんあった、

でも恐怖で言葉が出て来なかった。


「俺のどこがいけなかったの?」

彼が私を見て聞いて来た。


私は怖くなり目をそらした、


「いけないところは無いよ…」


私は小さな声で言った。


刺激したらいけないと、

冷静に言葉を選んで話そうと考えていた。


「あの若い男と寝たの?若い男は良かった?」


「そんな関係じゃない、友達だよ。」


「随分楽しそうに話してたけど、

俺が見たこと無い顔してたよ。

話しがあるってさっき言ってたけど、別れ話?」


「えっ!違うよ。」


「じゃなに?」


「今日のあなたなんか変だよ。」


「冬子ちゃんと出かけるって嘘ついて、

若い男と出かけてた、お前はおかしくないのかよ?」


「・・・・・」


「何も言えないよな!」


「そんなに怒らないで…」


「怒ってないよ!」


「じゃそんなに大きな声出さないで。」


「もっと冷静になって話そう。」


「俺は冷静だよ。」


今は何を話しても彼の心には届かない。


「あの若い男は誰なんだよ、

いつから付き合っているんだよ。

俺たちは別れることになるのか?」


「わかった、全部話すから落ち着いて。

あなたが冷静に話しを聞いてくれるなら話す。」


「俺は冷静だよ。」


彼は冷静ではなかった。


つづく


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