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鳥かごの鍵  作者: 田中らら
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決意

私達はお店のすぐ裏にある公園に向かった、

そこは公園というより広い緑地だった。

公園の奥に歩いて行くと、

大きな噴水のある場所に出た。

私達は噴水の前にあるベンチに座り、

話すことにした。


「実は私、月のこと少し前から知ってたの。」

私は重い口をどうにか開き話し始めた。


「えっ本当に!なんで?」


月は驚いた顔をしている。


私はカフェのこと、

ブレスレットのこと、

ロコモコ丼の写真のことを話した。


怒られるかもしれない、

このままもう会えないかもしれないと、

私は不安になりながらすべてを正直に話した。


話し終わると彼は笑い出した。

「な~んだ、じゃもっと早く言ってくれたら良かったのに。」

そう言って彼は笑っていた。

「怒らないの?」

私が聞くと、

「なんで怒るの?

俺も逆だったら言い出せなかったかもしれない、

こんなことで怒らないよ、

よく怒ってる?って聞くけど、

そんなに怒る知り合いでもいるの?」


確かに人の顔色を伺う癖はある、

いつからかな?


考えると頭がくらくらした、

その時、急に噴水から水が出て来た。

噴水の水がキラキラ光、虹が出来ていた、


私はそれをどこかで見たことがある気がして、

ずっと見ていた。


「少し歩かない?」


月がそう言って私の手を引っ張った。

月の手は温かく大きな手だった、

すべてを包んでくれるような、

包容力がある人だと思った。


始めから嘘つかないで話せばよかった。

私は反省していた。


私たちは公園を散歩して、

近くにある雑貨屋さんに行った。

雑貨屋さんに入ると、お香の香りがした。


アジア雑貨のお店で、たくさんの雑貨が並んでいる。

そこに月の形をした、キーホルダーがあった。


私が「かわいい。」

と言うと、

「今日の記念に二人お揃いで買おう。」

と言って月が2つ買ってくれた。


こんな高校生のようなデートはいつ以来かな?

私は幸せな気持ちになった。


気がつくともう17時を過ぎていた。

「さっき食べたばかりだからお腹すいてないよね、

でも景色のいいお店があるんだ、行かない?」


月ともっと一緒にいたい、

離れたくない。

私の心は月が好きという感情でいっぱいだった。


「うん行く!」


彼とのデートはいつも近場で、

私がデートプランを考えていた、

でも月とのデートは違った。

月が私の好みの場所をチョイスしてくれて、

色々な場所に連れて行ってくれる。

こんな楽しくていいのかな?


私の中の罪悪感が顔を出す。


「どうしたの?疲れた?」


「疲れてないよ、大丈夫。」


「すぐ近くだけど、少し坂を上るんだよね、大丈夫?」


「私おばあちゃんじゃないから大丈夫。」


「無理しないで、俺が引っ張ってあげる。」と言って、


私の手を握り、引っ張って歩き出した。

「小さな手だね。」と月が言った。


私の顔は真っ赤になっていた。

少し歩くと高台にそのお店があった。

お店に着いた時にはあたりは薄暗くなっていた。


ログハウスのようなお店で、

中に入ると、お店の中は少し暗くなっていて、

窓から外を見ると、キレイな夜景が見えた。

「キレイ…」と私が言うと、

「夜景がきれいでしょ?最近出来たお店なんだよ。

ここも星が好きそうなお店だと思って!

喜んでもらえて本当によかった。」


月の嬉しそうな顔で私を見て、

私は月とこのままずっと一緒にいたいと思っていた。

彼とはやっぱり別れよう、

早く話しをしようと決心した。


つづく

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