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鳥かごの鍵  作者: 田中らら
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彼との出会い

私達はカフェで知り合った、

いつも行くお気に入りのカフェにいつも一人で来ていたのが彼だった。

お互いいつも居る人だなと思っていながら声をかけることは無かった。

そんなある日、カフェから出ると急に大雨になり、

私が困っていると、

彼が「良かったら駅までご一緒にどうですか?」と傘に入れてくれた、

それがきっかけで私達は付き合うことになった。

あれからもう2年か…

ボーとしていると時計はもう8時を過ぎていた。

私は急いで支度をして仕事に向かう。

私の仕事は、病院の受付、

仕事の仲間とは深く付き合うことも無く、

良い距離を保っている。

私は人付き合いが苦手。

面倒ないざこざに巻き込まれないように、

誰の批判も味方もしないで過ごしている。

同僚も私がこんな人間だと理解してくれて、

深い付き合いは求めてこない。

病院にはいつもより早く着いた、

更衣室で白衣に着替えていると、

「おはよう、ねー聞いた。」と目を輝かせて同僚のなつが話しかけてきた。


なつはおしゃべりで噂話と男が大好き。

ライトな付き合いが好きで、

広く浅く色々な人と繋がりがあるみたいだ。

私はなつみたいに自分の「スタイル」がある人が好きだ。

「なんの話し?」と聞くと、


「新人の渋谷さん、不倫してるらしいよ。」

「えっ!うそでしょ?本当なの!

でもなんで知ってるの?」

「本当だよ、だって本人が言ってたもん!」

「えー?そんなこと同僚に言う?」


「今の若い子はなんでもオープンなんだよ、

なんでもSNSでつぶやく時代なんだから!」


なつは白衣を着ながらロッカーの扉の内側についている小さな鏡で、

自分の顔を見て化粧チェックをしている。

「そうなの?まっ!なんでもいいよ、私には関係ないもん!」

私はそう言って更衣室を先に出た。

不倫ね~私には関係ない話!

私は受け付けの席に座り、予約の確認をする。

着替えが終わったなつが隣に座り、

まだ話し足りない様子で話しを続ける、

「相手はお金持ち見たいだよ。

都内の戸建てに住んでるって言ってた!

奥さんとはもう別れるって言ってる見たい。」

「え~そんなの浮気男の常套句じゃない!

絶対別れないよ、

奥さんだって金持ち夫と離婚は嫌でしょ?

さっ!この話しは終わり!

今日来る田中さん時間変更になったみたい。」

私は話しを変えた、

朝から浮気の話しなんてうんざり!

いつもと同じ何も変わらない業務が終わり、

時計を見るともう18時半だった。

「お先に!」

となつに言って席を立つ。

「なに?デート?」

「そーだよ!じゃ明日ね、お疲れ!」


私は急いで着替えて病院を出た。


すると、彼からLINEが入った。

「ごめん!急な仕事で今日むり!」


久し振りのデートだったのに…残念…


「そうなの!!残念!仕事がんばってね!」

私は彼にLINEを送りゆっくりと駅に向かって歩き始めた。


つづく


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