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鳥かごの鍵  作者: 田中らら
18/33

対面

火曜日の夜。



私は明日のことで頭がいっぱいだった、

明日は月のおすすめのカフェでランチをする予定だ、

私は明日の洋服、バッグ、靴を選んで、

鏡の前で何度もチェックした、

少しでも若く見えたらと思い今流行りの洋服を選んだ。


月にカフェで働いていることを知っていると言ったら、

不思議に思うだろうか?


なぜ知っていたなら声をかけなかったのか?

なぜ黙っていたのか?

色々聞かれた時に、

私はなんて答えたらいいの?


月に嫌われるのは嫌、

私はそのことは話さないことにした。

お風呂に入って早めに寝ようとしていると、

彼から電話がかかって来た。


「もしもし、久しぶり、明日休みだろ、

夜ごはん一緒に食べない?」


私は月のことばかり考えていたので、

彼のことを忘れていた…

現実逃避していたのかもしれない。


「ごめん明日は冬子とごはん食べる約束しちゃった。」


「えー冬子ちゃん久しぶり、元気?」


「それが元気が無くて、何か悩んでるみたい。

だから明日話し聞いてあげようと思って。」


「そーなんだ、めずらしいね。」


「じゃまた連絡して。おやすみ」


「わかった、冬子ちゃんによろしく、おやすみ」

私は電話を切った。


後味が悪い。

早く色々なことを決断しないと。



待ちに待った水曜日。


「おはよう、今日はドキドキだよ。

じゃ後でね。」


月からメールが来た。


「私もドキドキする、後でね!」

私は朝からパックをして、

時間をかけてお化粧した。


何度も鏡の前でチェックして家を出た。

緊張して朝ご飯がのどを通らなかった。


待ち合わせ場所に着いたら、

メールをすることになっている。


私は月の顔を知っているので、

声をかけてもいいのだけど、

そうはいかない。


待ち合わせ場所に着くと、

月はいなかった、

ベンチに座りスマホを見ていると、

前から月が来た。

私の心臓はドキドキしていた。

月がスマホをいじっている、

すると、

私のスマホの通知音が鳴る。


「今着いた、どこにいるの?」


「私は青いワンピースを着てベンチに座ってます。」

と返信する、月があたりを見まわし、私で視線を止めた。


私達は目が合った。


月が近寄って来た。


「はじめまして月です。」


「はじめまして星です。」


私達はなぜか笑い合った。


つづく


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