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鳥かごの鍵  作者: 田中らら
17/33

進展

私は冬子の家から帰る電車の中でスマホを見た。


月からメールが来ていた、

まだ17時なのに、こんな時間にめずらしい。


「こんにちは、今日は日曜日だからお休みなのかな?

俺は今日は早く仕事が終わって暇してます。」


「こんにちは、私はお休みだったから、

友達の家に遊びに行ってた。今は帰りの電車の中。」


「友達と夜ごはん食べて来なかったの?」


「彼氏が来るからって追い出された。笑」


「それは残念、じゃ今から夜ごはん?」


「うん、家に帰って冷蔵庫と相談して何か作る。」


「今から一緒にごはん食べない?」




えっ??



えっ?え!えええ!!




私は何度もメールの文字を確認した。

一緒にごはん!!

私は返事に困った。


彼からの誘いは嬉しかった、

でも今日の格好は…おしゃれじゃない…


私は迷って返信した。

「びっくり!会うってこと?いいの?私見て逃げない?」

と返信すると、


「えっ!逃げるかも!なんてうそ。逃げないよ。」

と返信が来た。


「でもごめんね。今日は突然過ぎて無理!」と返信すると、


「そーだよねごめん。今度のお休みはいつ?」


「今度の休みは水曜日だよ。」


「俺も水曜日お休み!じゃ一緒にランチしない?」


今日の月は積極的だった。

断る理由も無いし、

冬子も会ったらって言ってたし…


「うん、いいよ!」

と私は返信した。


「なんか会うのすごくドキドキする。」


「私もドキドキする。」


私は電車の中でにやにやしながらメールをしていた。


そしてフッと我に返った。

私は月のことを知っている、

このことを?月に話すべきなのか?


近くの病院で働いてること、

カフェに行ったこと、

月になんて話すの?


私は急に不安になった。



つづく

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