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鳥かごの鍵  作者: 田中らら
14/33

今日は土曜日。


お隣の白い大きな家の男の子は学校がお休み。

お母さんの怒鳴り声のしない静かな朝だった。


私は仕事に行く支度をして家を出る。

今日は土曜日なので病院は半日だけ、

午後は気分転換もかねて、

洋服でも買いに行こうと考えていた。


しかし、

病院は思ったより混んで終わったのは14時を過ぎていた。

私が病院を出て駅に向かっていると、


彼からLINEが来た、


「今日は会える?今病院の近くにいるんだ。」


私は1人で買い物したい気分だつた、

でもこれ以上彼の誘いを断ることは出来ないと思い、

「今仕事終わった!今どこにいるの?

私は駅に向かって歩いてるよ。」

と返信するとすぐに返事が返って来た。


「俺は駅にいる。」

駅に近づくと駅前のコンビニから彼が出て来た。


「そこのビルに用事があって来たんだ、

今日は土曜日だからそろそろ仕事終わりかなと思って。

お腹すいてない?何か食べる?」

彼が早口で話した。


「お腹すいた、まだお昼食べてないから。」


「じゃどっかでお昼たべよう。」と言って、

彼は周りを見てお店を探していた。


駅には「月」が働いているカフェの看板があった。

私は彼がそこに行こうと言ったらどうしようと思い、

「ここじゃないところで食べたいな」と言って

電車に乗って違う駅に行こうと彼を誘った。


「他の駅におすすめの場所でもあるの?」

彼が聞いて来た。

私はとっさに二人の行きつけだったカフェに行きたいと言ってしまった。


そのカフェから私の家は近い、

彼が家に来たら嫌だなと私は思った。


カフェは空いていた。

私達はランチを頼んだ、

時計はもう3時近かったが、

ランチは3時までなのでぎりぎり間に合った。


「あれ?ここに貼ってあった月のポスター無くなったね。」

と彼が言った。


「あーキレイな月のポスターあったよね!」

といいながら私は何か違和感があった。


ランチを食べ終えたら当然のように彼は私の家に来ようとしていた。


私はなんて断ろうか頭の中でぐるぐる考えていた。


彼が会計を済ませて私のところに来た。

「ごちそうさま。」と私が言うと、


「いえいえ、じゃ行こう」と私の家の方向に歩き始めた。


部屋が汚れている、

明日の朝早い、

友達が来る、

体調が悪い、

色々な嘘を考えたけど、

どれも嘘だとバレバレの嘘だった。


つづく

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