1章 その1
西暦2015年10月4日、俺・神島 翔一郎は、昨日の妹・遥の誕生日パーティーではしゃぎすぎて寝不足気味の高校1年生!誕生日は1月25日、通っている高校は公立筧橋東高校、所謂"自称進学校"ってやつだ。今はその登校中なんだけど…、このままだと遅刻は確定なんだよなぁ……、サボろうかな、今日確かなんかの講習会あった気がするし。そんなこと考えてると、不意に風を強く感じ、俺は目をすぼめた。そのとき、誰かと肩がぶつかった。相手のガタイがよかったのか、俺があまりに軽い(45キロ)からか、風が強かったからなのか、俺は簡単に弾け飛び、地面に尻餅をつく。コンクリートが妙にかたく感じるほど、思い切りいった。激痛がした。骨がいったかなと思った。だが、謝らない訳にはいかないと思い、よく分からないところで発揮される根性を振り絞り、立ち上がった。衝撃でメガネも飛んだらしく(視力は右が0.03左が0.02)、ボヤけて酷かったが、とりあえず人っぽい影を見つけたので、得意の直角礼でごめんなさい!と誤っておいた。向こうはかなりびっくりしていたようだが、何かに気がついて凄い勢いで走り去っていった…。頭を打ったのか、その人のスピードが今の100メートル走の世界記録保持者を超えているように見えた……。いよいよ、これはサボらなきゃダメだな。よし、サボろう。そうして、俺の足は近くのレンタルビデオショップへと向いた……。
次の日…。夜しっかりと眠った俺は普通に学校に通い、普通に帰りについた。10月ともなると、肌寒くなり着るものも自然と分厚くなる。コートを着て、いつも通り帰り道を歩いていた。すると、また誰かとぶつかった。今度は相手が突っ込んできたのだが、俺が飛ぶこともなかった。驚いて後ろを振り返ると、ブチブチっと嫌な音が聞こえた。嫌な音がした腰のあたりを見ると、コートが裂けている。なんで?鉛色に鈍く光る金属が見える…。なんで??赤い、紅い、緋い液が少しずつ滲んで……!その瞬間何が起こったのか確信した。刺された。この男に。理解すると急激に痛みが襲ってきた。視界が暗く、白く……。待て、まだ、死ぬ訳には………。死ぬ?え?…………死ぬのか、俺?
気がつくと真っ暗などこかにいた。これが三途の川の川岸かと思った。でも川が見えない。ん?三途の川の川岸なら、俺は死んだのか…?
「……い」
いや、でも、なんで?なんで刺された?
「……ぉい」
俺変なことしたかな?だったら、謝んなきゃ。あ、死んだら謝r
「おい!起きろ主」
は?誰だ俺を呼ぶのは?主?俺じゃないのか?じゃあ無視してm
「無視するな、全部聞こえているぞ、主」
じゃあお前は誰なんだ、答えてみろよ。俺は今気分が悪いんだ。
「ワシか?ワシはな、もう1人のお前、とでも言っておこうか。さて、お前はまだ生きる気があるか?あるよなぁ?じゃあ、ワシが力を貸してやる。後はお前がなんとかしろ。じゃあな。」
待て、待て待て。ドーユーコト?力?え?よく分からないけど、でも、これだけは言える。
俺はまだ生きたい。生きてやりたいことがある!
そして、俺はもう一度、気を失うように眠りについた。
どうも、修羅男です。
今回も読んでいただきありがとうございます。
え?前回から間がないって?そりゃ、書くことだけは決まってますからね。なんせ小6からずっと温めてきた話ですから。この辺はどうしようか、もう決まってるようなもんですよ!!
さて、今回は主人公の翔一郎君が出てきました。元々は私自身だったのですが、流石に恥ずかしかったので適当にカッコよさそうな名前をつけてあげました。え?ダサい?画数がダメ?気にしたら負けですよ?そして、もう1人…。謎の声が出てきましたね。誰なんでしょうかね?ぜひ考えてみてください。
では、次回お会いしましょう。