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異世界に飛ばされたらメールだけ現代と繋がった!  作者: ファンタ爺LV999
43/140

43 マンモス怖ぇー

いきなり魔物と対戦ですを書き直しました。


「マーガレット、明日ボレアースって街に行くよ、ドワーフが居るんだって」


その夜、流一はヨネ子にメールした。ドワーフに会えるのがよほど嬉しいのだろう。


【それは良かったわね。で、武器でも作ってもらうの?】


「うん、そのつもり。今日武器屋でボレアース産の武器を見た感じだと贅沢しなければアメリアとセリーヌの剣は買えるかもってところかな」


【贅沢しないならボレアースで買う必要は無いんじゃ無いの?】


至極当然なツッコミを入れるヨネ子、容赦が無い。


「そこはほら、ドワーフに会うのが目的だし・・・。武器はついでだし・・・」


なにやら口籠る流一、それがメールの文章にも現れているためヨネ子にも返事に困っている様子が良く分かった。

なので苛めるのはやめて話題を変えた。


【ところで流一、他の娘達と氷河人の通訳はちゃんとしてるの?】


「してないよ、皆んな言葉が通じないのがわかってるから話そうとしないんだ。だから必要が無いって言う方が正しいかな。何でそんな事聞くの?」


【流一にはまだ言ってなかったけど、私は魔道具についても研究してるのよ。だから必要なら超言語の魔道具でも作ってあげようかと思ってね。もっとも私は作り方を教えるだけで実際に作るのは流一だけどね】


「本当?それは是非作り方を教えて欲しい」


【分かった、じゃあ後でメールするわ。ついでだから魔剣用の魔方陣も送るわ】


「えっ!魔剣用?そんなの考えてたの?」


【前にセリーヌの武器を買い換える予定って書いてあったから考えてたのよ】


「そういえばそんなメール送ってたね。ありがとう、楽しみに待ってる」


そう言って一旦メールを終えた。


待つ事1時間ちょっと、ヨネ子から写メが送られて来た。

それを見た流一は頭を傾げる、今まで見てきた魔方陣と明らかに違うからだ。


「マーガレット、あれが魔方陣なの?なんか随分形が違うんだけど」


送られて来た写メは3枚、1枚目はえらく横長の長方形をしている、そして後の2枚は3つの円が半径分づつズラされて重なった形をしている。

今まで円の魔方陣しか見た事が無かったので一見すると魔方陣に見えない。


するとヨネ子から説明のメールが来た。


【1枚目は超言語の魔方陣よ、常に身につけられるよう指環用にしたから右端と左端はくっ付けるのよ。2枚目は超振動、3枚目は自己修復の魔方陣よ。魔剣用は剣と柄を別々に作って柄に隠れる部分に彫り込むようにして】


「ありがとうマーガレット。魔剣用は超振動は分かるけど自己修復って凄いね、そんなの出来るんだ」


【出来るか出来ないかは流一次第よ、言ったでしょ、作るのは流一だって】


「えっ?無理無理無理、俺彫金なんてやった事無いし」


【馬鹿ね、そんなのはプロに任せなさい。流一がするのは魔方陣にイメージを流す事よ。魔道具や魔剣は魔法使いが流したイメージを記録するから魔力を流すだけで効果を発揮するのよ】


「なんだ、慌てて損した・・・ってええ?ちょっと待って、超振動と自己修復はイメージ出来るけど超言語は無理だよ、あればっかりは使えてる事自体不思議なんだから」


【超言語はイメージで会話をしてから理解出来る言葉に変換したり、文字に込められたイメージを読み取って理解してるのよ】


「イメージで会話?イメージを読み取る?意味が分かんないんだけど」


【じゃあピクトグラムは知ってる?何のためにあるのかも】


「それくらいは知ってるよ。トイレのマークとか非常出口のマークとかだろ。目で見て何か直ぐに分かるようにするためだろ」


【そのピクトグラムで会話してるのが超言語よ、会話したり読み取ったりしたイメージがピクトグラムでそれを自分達の言語に変換してるの】


「ああ〜あ、なるほど、だからか。分かったイメージ出来るよありがとう」


流一は『狩り』が『狩り』『漁』『猟』と3種類に聞こえたり、『狼ソリ』が『犬ゾリ』に聞こえたりと言葉通りに翻訳されない原因がやっと理解出来た。

だからこそ超言語をイメージする自信が付いたとも言える。


そしてメールを終えた、超言語をイメージ出来るようになった事で魔方陣の形が円形ではない理由を聞くのをすっかり忘れて。


次の日、言われた通り武器屋に行くと店主が準備万端で待っていた、と言っても今回は買い付けに行くので持っているのはお金だけだ。


《じゃあ行こうか》


店主の言葉について行くと街の北側の広場で2人の商人が待っていた、そして馬車に乗り北の前線基地に向かう。


メルカートの街には東西南北にそれぞれ前線基地があり流一達が通って来たのは南の前線基地である。

南の前線基地はその先に街が無いので狩り専用になっている、そのため割と小さい。

しかし他の東西北は交易用にも使われるためかなり大きく作られており、馬車とソリの積み替えのための労働者も多いためちょっとした要塞のような作りになっている。


北の前線基地に着くと更に3人の商人が待っていた。


《待たせたな、この5人が昨日話した同行者だ》


《皆さん、今日はよろしくお願いします》


武器屋の店主に紹介されて挨拶をする流一。


《ああ聞いてるよ、よろしく。早速だがあんたらは2番目と3番目のソリに別れて乗ってくれ》


そう商隊のリーダーらしき商人に言われたので2番目のソリにアメリア、ユリアナ、セリーヌが乗り3番目のソリに流一とエレンが乗った。

氷河人の地は盗賊が居ない、と言うより寒すぎて出来ないので戦闘を想定していない、なので単純に前衛と後衛に別れて乗ったのだ。


氷河人には交易を担う行商人は居ないらしい、理由はやはり寒さである。

1年の殆どを寒い氷河で過ごすのは過酷なため誰もやりたがらない、なので商品の販売や買い付けは店舗持ちの商人が直接行う。

しかし単独では売るだけ、又は買うだけとなるので経費がバカにならない。

そこで商人達はギルドを通して売る商人と買う商人がペアとなり各街を移動する事で経費を半分に抑えるようにしている。

つまり街から馬車で一緒に来たのが買い付けの商人で、前線基地で待っていたのが販売の商人なのだ。


流一達を1番前のソリに乗せなかったのも理由がある、先頭は後続の先導や走りやすい進路を探しながら進んだりと神経を使うので御者の邪魔にならないようにするためである。

そのため荷物は先頭のソリが一番多くなってしまった。


全員ソリに乗り込むと10時頃前線基地を出発した、目的地ボレアースまでは3日の予定だ。


氷河とは言っても本当に氷河なのは流一とエルクが出会った場所から北に徒歩1日半くらいの場所までであり、それより北は正確には雪原である、そのため雪を退けると普通に土の地面が顔を出す。


しかし魔物自体は氷河だろうと雪原だろうと殆ど変わらない、種類は少し変わるが脅威度に変化は無い。

そのためボレアースまでの道程でも魔物が出る可能性は高い、ただしソリを引いているのが雪狼のため弱い魔物は襲って来ないので襲われる確率はかなり低くなっている。

逆に言えば襲われた時は強い魔物なので逃げるしか無い、その判断も先頭がするので邪魔な人間は先頭のソリには乗せないのだ。


初日は順調に進み予定のキャンプに早めに到着した、今までのキャンプとは違い近くには雪狼用の敷地が確保されているため広い。

とはいえ人が寝泊まりする部分は殆ど変わらない。


早めに着いたためまだ日は高い、なので『デザートイーグル』は狩りをする事にした。

少しでも良い武器を買うため資金を確保したいからだが、もう一つ今回は商隊に同行しているため運賃が発生していない、なので御礼代わりに食事は用意しようと思ったのだ。


《ちょっと狩りに行ってきます。夕食は僕たちが用意するので待っていてもらえますか?》


《狩りに行くのは良いが食事は何を用意するんだい?遅くなるようなら私達の用意したものを食べても良いんだよ》


《大丈夫です、そんなに遅くまでは狩りをしませんから》


そう言って流一達はキャンプを離れた。


キャンプから3・400メートル程離れてから索敵魔法を使う、キャンプの近くは雪狼がいるため獲物が近付かないので索敵魔法を使っても仕方なかったからだ。


そして早くも反応があった、ヘラジカのようだ。

そして難なく一頭目を仕留めると収納へ入れた、動物の方なので食用だ。


次の反応は中々無い、短時間ではあってもヘラジカとの戦いの気配を感じて近くの動物は皆逃げてしまったようだ。

ここは魔物領域では無いようなので仕方ない、食事の準備もあるので今日はヘラジカ一頭で帰ることにした。


キャンプに戻ると商人達は談笑していたが、流一達を見ると笑って迎えてくれた。


《お帰り、早かったね。まー獲物が捕れない事は良くあるさ、また明日頑張りな》


どうやら商人達は手ぶらで帰ってきたので狩りの成果が無かったと思ったらしい、収納魔法が使える事はまだ教えていないので当たり前の反応だが。


《いえ、ヘラジカを一頭狩ったので帰ってきました。今日はヘラジカの焼肉でどうでしょう》


そう言って流一が収納から体重700キロ近いヘラジカを取り出すとアメリアとユリアナがさっそく解体を始め、エレンはバーベキューの用意を始めた。


それを見ていた商人達は絶句している、1人を除いて。

武器屋の店主だけは流一がエルクの父親達の遺品を収納魔法に入れて持って帰ってくれた事を聞いていたが忘れていた、なので1人だけ『あっ!そうだった』とでも言いたげな顔をしている。


《なっ、それはもしかして収納魔法とかいうやつか?》


商隊のリーダーが聞いてきた、流一ももう慣れたものである。


《はいそうです、便利ですよ》


とニッコリ返事を返すと、肉と一緒に焼く他の食材や調味料などを用意する。


しばらくして食事の準備が整うと、流一はヘラジカの肉の一部を商隊のリーダーに渡して雪狼に食べさせるように言った。

そうしなければ焼肉の匂いで雪狼が暴れ出すかもしれないと思ったからだ。


実際はしっかり調教されているので落ち着きが無くなる程度で済むのだが、流一にはそこまでは分からないので念のためにそうしたのだ。


その肉を商人の1人が雪狼のところへ持って行くと食事を開始した。


言葉が分からないため女性陣は固まって話しをしているが流一は積極的に商人の輪に入って会話している。

もちろん目的は情報収集である、しかし相手は海千山千の商人達なので一筋縄ではいかない。

結局この日は大した情報は聞けず、逆に魔法について情報収集されただけだった。


翌日、しっかり休めたので早朝から出発した。

昼過ぎに簡単な昼食休憩を挟み今日も順調に進んでいた。


《ん?あんなところにあんな岩があったかな?》


《イヤ、知らんな》


《取り敢えず横を通り過ぎてみよう》


先頭のソリに乗るリーダーと武器屋の店主が不審な岩を見つけ相談しているがその声は後ろには届かない。

後ろのソリの商人も不審な岩に気が付いたが先頭が進路を変える様子がないのでスピードを落としながらそのまま付いて行く。

岩の側などを通る時は突然止まったりして危ないのでソリ同士の間隔を広くするのだ。


そして先頭のソリが岩の直前まで行った時


「ぶおーーー」


と大きな声をあげて岩が動き出したと同時にソリが宙を舞った。


「「うわー」」


「「ギャイン」」


リーダーと武器屋の店主の2人の悲鳴と雪狼の鳴き声が聞こえて来た。


それを見た後続のソリは慌てて止まった。


岩と思っていたのはマンモスだった、しかも魔物の方の。

流一達は盗賊は居ないし魔物に襲われる事もほとんどないと聞いていたので索敵魔法を使っていなかった、そのためマンモスの魔物に気付かなかったのだ。


「うわー、マンモスの魔物だー」


2番目と3番目のソリの商人がパニックになる。


しかしソリが止まると流一達は急いでマンモスの方へと駆け出す。


「前の2人を助けるわよ」


「「了解」」


アメリアの言葉に返事を返すユリアナとセリーヌ。


「俺達も行くよ」


「はい」


流一の言葉に応えるエレン。


商人達はただ逃げる事もせずマンモスの魔物を見つめていた。


リーダーと武器屋の店主は雪がクッション代わりになったため一命は取り留めていたが動ける状態では無い、そこへマンモスの魔物がゆっくりと向かって行く。


先に出たアメリア、ユリアナ、セリーヌの3人はマンモスの魔物がリーダー達のところに着く前になんとか到着出来た。

そして3人で一斉に斬りかかるが歯が立たない。


そこへ遅れてエレンと流一も到着した、今度は流一とエレンがダブルでフレイムランスを放つが全く効かない。


なおも5人で果敢に攻めるが足止めが精々でリーダーと武器屋の店主を助ける余裕が無い。


するとアメリアが流一に大声で話し掛ける、


「流一、知恵の魔法でどうにかならないの?」


アメリア達にとって頼りになるのは流一では無く知恵の魔法のようだ。


「わかった、やってみる。皆んなは身体強化で足止めしてて」


流一も結局ヨネ子を最も信頼しているので直ぐに指示を出してメールする。


「マーガレット!緊急事態だ、助けてくれ」


運良く返事は直ぐに来た。


【流一が助けてくれって言ったの始めてね、どうしたの】


流一は直ぐに今の状況を簡潔に説明した。

それに対してヨネ子は直ぐに指示をだす、流石『マッド才媛ティスト』である。


【取り敢えずエレンにトルネードを最大出力で撃たせて、流一はそこにボルケーノを打ち込みなさい。2人の魔法を合成して上級魔法ファイアートルネードの更に上の魔法を作り出すのよ】


「なるほど、わかった!それで倒せるんだな」


流一は普段そんな短絡的な事は言わないが、かなり焦っているので思考が近視眼的になっている。


【落ち着きなさい!それで倒せるかどうかはわからないわよ】


「えっ!じゃあ後は?」


【多分今の魔力量からして流一の方が先に魔力が尽きる筈よ。もし倒せなかった時は魔法で雪が溶けて地面が露出してる筈だからエレンに流砂クイックサンドで動きを封じさせなさい】


「なるほど、その間に逃げるんだね」


【だから落ち着きなさいって!なんでそこまで弱らせて逃げるのよ!せっかくデザートイーグルを持ってるのに今使わないでいつ使うのよ】


「でもマンモスの魔物って硬いし通用するとは思えないんだけど」


【動きを封じてるんだから目を正確に狙うのよ!目なら骨にも筋肉にも邪魔されずに弾丸が脳に届くでしょ!1発で不安なら2、3発撃ち込みなさい】


「わかった、相変わらず頼りになるな。ありがとう」


そう言って戦線に復帰した。


そしてエレンに作戦を伝えると前衛の3人に指示を出す。


「皆んな下がって」


「「「了解」」」


前衛3人が返事と同時にマンモスの魔物から離れた、身体強化を使っているので動きが良い。

そこへエレンのトルネードが放たれる、それを確認して今度は流一がボルケーノを足元の方に放つ。

トルネードは上昇気流なので横や上から放つより効果的だと考えたからだ。


「ぶおーーー!ぐおおぉーー!」


マンモスの魔物の叫びが大きくなる、しかし倒れない。


そのままの状態が10分近く経過してとうとう流一の魔力が尽きた、最大出力だったので時間が短いのは仕方ない。

それを確認してエレンも魔法を止めた。


ヨネ子の予想通りまだマンモスの魔物は生きている、そしてこれも予想通りマンモスの周りは地面が露出している。

そこへエレンが打ち合わせ通り流砂クイックサンドでマンモスの魔物の動きを封じた。


「やった、今の内に逃げるわよ」


作戦を知らないアメリアはマンモスの動きを封じて逃げる作戦だと思ったらしい、『マンモスの魔物には勝てない』と誰もが思っているので仕方ない、何より流一も最初同じように思ったのだから。


「逃げなくて良いよ」


流一はそう叫ぶと収納からデザートイーグルを取り出した。


そしてヨネ子に言われた通り目を正確に狙う、最初の1発が勝負だ。

角度が悪く弾丸が頭蓋骨に当たれば暴れて手が付けられなくなる可能性もあるのだから。


そして鼻の動きを警戒しつつゆっくり照準を合わせると静かにトリガーを引いた。


「ドゴーン」


大きな銃声が周りに響きわたる。


「ブゴォォォ」


断末魔の雄叫びを上げてマンモスの魔物は絶命した。

それでも流一は念のためもう1発同じ場所を目掛けて撃った。


「ドゴーン」


しかしマンモスの魔物はもう声を発する事は無かった。

これで完全に倒せたと確信した。

そしてエレンが流砂クイックサンドを解除するとマンモスの魔物は大きな音を立てて倒れた。


それを確認すると流一はすぐさまエレンの元へ駆けつけた、そして魔石と木ノ実を取り出して『マナチャージ』を使って貰った。

『マナチャージ』のマナは葉っぱから出るため2人同時に回復する事も出来る。


アメリア、ユリアナ、セリーヌの3人は既にリーダーと武器屋の店主のところへと向かっていた。


遠巻きに見ていた2番目と3番目のソリの商人は驚きで固まっていたが正気を取り戻すとマンモスの魔物の所へとやって来た。


魔力の回復した流一は直ぐにリーダーの元へ向い、エレンは武器屋の店主の元へ向かった。

そして2人同時に治療を始める、程なくして2人共何事も無かったかのように回復した。


そして次に流一は雪狼の所に行った、運良く雪狼も生きている、なので同じように治療をすると直ぐに元気を取り戻した。


ソリに使う雪狼は調教が大変なため商人は特に大切にしている、そのため自分たちだけでなく雪狼も救った事で商人達から望外の感謝をされた。


全ての治療を終えると流一はマンモスの魔物の所に行き鑑定の魔法を使ってみた、まだ誰も倒した者がいなかった獲物なのでどんな素材が取れるかわからなかったからだ。


それによると、牙と骨と皮は色々なアイテムの素材として優れている事が分かった。

他にも内臓の内心臓、肝臓、腎臓、肺が薬の材料として使える外、魔物には珍しく肉も食用となるらしかった。

そして流一には運良く鼻がホースに加工出来る事が分かった、この世界にはホースは無かったので風呂を作った時シャワーが作れないのでどうしようか悩んでいたのだ。


鑑定が終わるとほぼ全てが使えるのでそのまま収納に入れてボレアースまで持って行きそこで解体する事にした。


マンモスの魔物を収納に入れた後は商品である、先頭だったソリは壊れたためその商品と2番目のソリの商品を収納に入れ、今度は2番目のソリに3番目のソリの商人以外全員乗って予定のキャンプを目指した。


移動中は『デザートイーグル』全員が商人達に褒め千切られていた、しかし流一以外言葉がわからないので愛想笑いしかしていない。

流一はあまりに大袈裟に褒められるので誇らしいを通り越して恥ずかしくなっている。


そしてキャンプに着くとさっそく食事の準備である、流石の『デザートイーグル』も今日は狩りに行くのはやめた。

それでも前日のヘラジカの可食部分が300キロ以上あったので今日食べてもまだかなり余る。


準備も終わり夕食をとり始めると今度は流一の武器について色々と聞かれたがなんとか誤魔化した。

いや誤魔化されてくれたと言う方が正しいだろう、恩人があからさまに聞かれたくない態度だったので気をきかせてくれたのだ。


そして長い1日が終わった、ヨネ子の偉大さだけを残して。


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