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その後の話

 ケントの初孫は無事に生まれ、チャールズと名付けられた。

 生まれる前からも跋扈していたが、生まれてからはシュナイダーが離れず、近隣の者たちは誰も魔犬だとは思わないで、ペットになった。撫でると怒る、不遜なビーグルだが。

 そして、少し大きくなると、ケントの妻はチャールズを見て目を細めた。

「あの子、泣く直前の顔、貴方にそっくり」と。


 ある日、チャールズは走ってくる馬車の馬に触りたくて駆け出そうと一歩、踏み込んだ。

 そのとき、にゃんっという声と、たしっと額を肉球が叩いた、感じがして、やめた。

 手をつないでいるじいちゃんが、どうした? と、顔を覗き込んでくる。

「じいちゃ、大好き」

 と、言うと、冒険者を引退したじいちゃんが照れた顔をした。


 ああ、僕は、覚えてる。

 あの猫との約束を。


 彼はちゃんと大人になり、英雄になった。

 地方の、ちょっとした有名人ぐらいだけれども。  

おしまい。コミケ頒布は加筆と、もうちょいつづきます

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