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小説家になろうラジオ大賞6

ルームメイトは男?女?いいえ女形です

作者: 夜狩仁志

どうも、お久しぶりです。

思いついちゃったので投稿しておきます。


なろうラジオ大賞6 2巡目です。

テーマは「ルームメイト」です。

 私はスポーツ特待生として、とある全寮制の女子校に入学した。

 ここなら施設も整っている。

 しかも寮生活で食事の栄養管理も問題ない。

 練習に専念できるというわけだ。


 すべては順調かに思えた、


 ……のだが、


「よろしくね」


 可愛い顔して微笑むこの子、


 ルームメイトが女形(おんながた)だったなんて!?


 歌舞伎の世界では男が女役をやる。

 それを女形(おんながた)というらしい。

 こいつは将来、女形として生きる定めらしい。

 理事長と親が懇意な関係で、彼に女性の生活を学ばせる名目で、身分を隠して特別に入学させたらしい。


「なんで私と相部屋なんですか!」

 理事長に問い詰めるも、

「君なら、襲われても返り討ちにできるでしょ」


 私をなんだと思ってるのよ!


 こうして女形 (男)との共同生活が始まった。


 それにしても……男には全然見えない。

 仕草も容姿も女っぽくて、

 もしかしたら私よりも綺麗かも?


「ねえ、あんたの髪って地毛?」

「そうよ。毎日のお手入れが大変なのよね」


 スポーツをする私はショート。

 なんでこいつは、私より長くてサラサラで、いい香りがするの?


 歩いたり食事したり、その都度、仕草が艶めかしい。


 本人曰く、

「強調して見せないと、ね」


 それを女がやると、ぶりっ子って言われるんだよ!


 服装も可愛い。


「スカート穿くのか?」

「そうよ。女の子になりきらないとね」


 もしかして趣味も兼ねてとか?


 しかも下着まで女物!

 ブラまで付けてる!


 そんなある日、私たちはショッピングしに街へ。

 街を二人並んで歩くと、すれ違う者皆が彼を見ていく。

 外見は美少女なのだ。


 買い物もレディース品ばかり。

 店員もこいつばかり話しかけて、

 本物の女の私はほったらかし。


 なんか……腹が立ってきた!

 こいつの引き立て役じゃないか!


 私は無言で店を出て、彼を置き去りにした。

 遠くで様子を見てると、狼狽しながら出てきて私を探す。


 で、一瞬で男3人にからまれる。


 いいきみだ。

 いざとなったら本気で抵抗するんだろ?

 男なんだから。

 正体バラせば。


 ……あれ?

 あっさり捕まって、車に乗せられ、連れて……?


「おい! お前ら!」


 急いで駆けつけて3人を叩きのめす。


「大丈夫か?」

「ありがとう。怖かったわ」


 涙目の引きつった顔から笑顔に変わる。


「助けてくれなかったら、私……」


 その儚げな姿に……


 ドキッとしてしまう!


 なんだこの感情は?

 何故ときめいてるんだ?

 私は女で、こいつ女だぞ!

 いや、男か!

 ん、どっちだ!?


 これは恋……

 なんかじゃない!

 こいつはただのルームメイトだ!

 女形(おんながた)だ!

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― 新着の感想 ―
たぶん、このスポーツ女子 男形に目覚めたんとちゃいますかね(笑)
主人公さん 強いΣ(゜д゜;)
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