まっとうに
ポケーッとする。
夢の中のよう。私の身体はイメージすると、鉛筆で描いたようで、ちょっとフニャッとしている。周りの物だって、意識して見ると、フニャフニャしてきそうだ。
全部、フニャフニャしてきそうで。ヤバい。
私、行き倒れそう…。だって、目にうつるものが、フニャフニャだったら、頭が働かなくて行き倒れるだろう?
ああ、でも、こうとも考えられるのか?私は、現実が嫌いなんだ。腹立たしいから。そんなんで満足なのか?って、ばっかり思うから。現実が嫌いで、嫌いで。やっぱり、壊すべきなんだ現実は。
優しく、凄くまっとうに壊すべきなんだ。醜い破壊なんかじゃない。穏やかに、握手が出来るような破壊。もうっ、気持ち悪い。全て変えるべきだ。まっとうに。
終
五十年後、笑っていられるようにね。