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第三話 魔王と協会

「んっ………ここは……」 ふと、目が覚めた。

立ち上がり前を見ると…

 

「女神……の像?」

 女神の像が立っていた。 

「これは……初代女神ラファエロの像か…するとここは教会かな?」 

 

 周りを見渡すと教壇と椅子しかない……やはりここは教会なようだ。

 

「ん?あれは………」

 女神の後ろには一枚の絵があった。

 

「これは初代の魔王と女神か?」

 その絵は、魔王が魔物を、女神が勇者達に命令している絵だった。 

「それは、初代の魔王と女神の戦い【始まりの聖戦】だ。」

 うしろから声がした。

 

「誰だ!」

 と言いつつ後ろを向くと8mくらい離れた所に一人の男がいた。

 

 この距離まで俺が気づけなかっただと!?話しかけられなかったら、どこまで接近を許していたか………  

「それは俺のセリフだ。ここは特別な人間しか入れないはずだが……まあ、俺も半年前になったばっかりだけどな。」

 

「人間!?」

 そうか……ここはもう魔王城じ% 

「ああ、ファエロの神殿だ。ここには一般人は入れないはずだが……」

 

 そうか、ここは女神ラファエロの出身地のファエロか……だから教会なのに人がいなかったんだな…………。こういうときは……

「すまない、知らなかったんだ。」

 こう言うのがベストな選択なはずだ!

 

「いや、…ここの扉は普通の人は開けられないはずだが……。それに右手の紋章も無いって事はもうひとつの方もあてはまらないな……」

 

 まずい!話をそらさなければ……

 

「たしか、ファエロの神殿は祈ればラファエロの加護を得られるって聞いた事があるが……何か困ってることがあるのか?」

 

「え?……あぁ、実はこの町は新たな仲間を見つけに来たんだが……仲間が一人はぐれてしまったんだ。」 

 よし、会話はそらせたか……

 

「仲間が一人って事は他にもいるのか?」 俺がそう聞くと男がいきなり焦りだした。

 

「しまった!あいつを待たせたままだった……早くしなければ!それじゃあな、謎の少年!」

 

「お、おぅ、……ってお前も俺と同じくら………………まぁ、いいか……」

 男は話も聞かずに女神に一礼すると、走って去っていった……

 

「あ、そうだ!あいつの話によると俺は扉を開けれないらしいからな……はやく出ないと……」

 

 さいわい扉が閉まるのはゆっくりだったので、なんの苦もなく外に出れた。 

 

 外に出ると明るかった。たぶん昼頃だろう、この教会は階段を登った所にあるので下まで行くのに5分もかかってしまった。途中で思ったのだが、あの男はどこに行ったのだろう……教会を出たのは10秒くらいしか差はなかったのに教会を出るとあの男は既にいなかった。

「おお……人がいっぱいだ……」

 

 下に着くと人がいっぱいでにぎやかだった。いままでは生物なんて5人までしか見たことはなかったが、今、目の前には数えきれない人がいる。マギルはこの人の数に少し感動した。

 

 

 感動も束の間、いつの間にか自分のお腹が減っている事に気づいた。


「お腹がすいたな……、リンゴでも買おうかな。」

 

 彼は目の前にある果物屋に足を運んだ。

 

 

―――――――――――― 

 

 あれから大変な事になった。

彼は1ギラしか持っていなかったので、当然果物屋がお釣りを払えるわけもなく、果物屋の店主が近くの店にお金を借りに行った。リンゴ1個の為にあれだけ汗を流すなんて利がないだろう……。なので100倍の値段で払っておいた。すると、それを見ていた近くのお店の方々が自分の商品も買ってもらおうと、俺に群がって来たのでその場を後にした。

 

 

 

「止めてください!!」

 

 あれから逃げて、裏道を歩いていると奥から女性の叫び声が聞こえてきた。

 

 声のする方に歩いて行くと、自分と同じくらいの女性が子供達2人を後ろに庇いながら3人組の柄の悪いおっさんと対立していた。

女神……勇者達を束ね、世界の平和を築く者。


魔王……魔物を束ね、世界を征服する者


勇者……女神の代わりに魔王と戦う者。女神は攻撃の光魔法が使えないが、勇者には攻撃系の光魔法が使える

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