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第一話 魔王登場

このサイトの使い方がぜんぜんわかんないや……

(≧▽≦)ゞ

「やっとだ…やっと……完成だ……」


 っと、ある一人の少年がそう呟いた。

 ここは魔族の本拠地である魔王城の最上階である。 この少年の名前はグレイジア=マギルと言って魔王である。

 

「顔は変えたし声も変えた、知識は俺が考えた偽の記憶を与えたし魔力も与えた、後は……明日に俺がスイッチを入れるだけだ。」  

 そう言ってマギルは明日の17才の誕生日にそなえた。

 昔から魔王のしきたりでは魔王は17才になった時には全国民に自分の存在を知らしめて、1年の猶予期間を与えて、18才になった時に魔王は侵略を開始しなければいけないのだ。

 

「ぐ〜〜」

 

 マギルのお腹が鳴った。 

「そろそろご飯にするか……おい、アーシャ!」


 マギルが一人の女性の名前を呼んだ。


「如何しましたか?、マギル様」


 するとマギルの前に女性が一人の女性が現れた。


 実はマギルは死んだ前魔王もとい父親の遺言で17才まで魔王城の最上階から出たことがないのだ。

 マギルの父親は人間には興味は無く、普通に生活をENJOYしてたのだが、魔王城を抜け出して人間の公園を散歩してたら、勇者のパーティー、計30パーティーに待ち伏せされていて、その時にマギルの父は殺されてしまったのだ。

なのでマギルは最上位の魔族しか入れない最上階に引きこもりっぱなしなのだ。 なのでマギルの顔を知っている者は5人しか居ないのだ。

アーシャはその5人のうちの一人で、マギルのお世話係である。しかし、5人の魔族はみんな万能で大抵の事ができるので、あまり係は関係ないのである。


「腹が減ったから飯を頼む。」

マギルがアーシャに用件を伝える。


「すすっ…こちらをどうぞ。」

 アーシャはポケットからカ○リーメイトを取り出しマギルに渡した。


「おいっ!明日にはもうここを出るんだぞ、それなのになんでカ○リーメイトなんだ?」


 マギルがアーシャに問い掛ける。


「おいしいからで御座います。」


 マギルの問いにアーシャがキッパリと答えた。


「もういいや、……それにしてもなんとか明日までに完成してよかったな〜」

 マギルが嬉しいそうに呟く。


「それはマギル様が3年前から開発していたマギル様の分身…偽魔王の事ですか?」


 マギルの呟きを聞いていたアーシャがマギルに問い掛ける。


「ああ……そうだ。あのもう一人の俺が完成したんだ。戦闘力は俺の1%ぐらいだが十分だろ。」


 マギルがにやけながらアーシャに説明する。


「そうですか……なら、マギル様は明日には本当に旅に出かけられるのですか?」

 アーシャが悲しそうにする。


「俺はもうこの生活から抜け出したいんだ。」


 マギルが思っている事を口にする。


「それなら……17才になれば外にも出れます!それじゃダメなのですか!?」

 アーシャがマギルを引き留めようとする。


「俺に父と同じように死ねと言うのか?しかも俺は人類征服には興味がないんだ。だから……こうするしかないんだ。」


 マギルがアーシャの目を見て言う。


「……………」

 マギルの決意の前にアーシャは何も言えなかった。

「おっ……もうこんな時間か……そろそろ寝るかな…」

 もう時間は1時を超えていた。


「お、おやすみなさい……マギル様、魔王城最後の夜……ですね。」


 アーシャが涙目になりながらもマギルにおやすみを言う。


「ああ……おやすみ。」


 マギルが右手をヒラヒラと振って寝室に向かう。


「あっ…マギル様―――最後の夜なので一緒に…『だめなのです!』っえ?」


アーシャがマギルに言おうとしてる事を誰かに止められた。

「アーシャさん!その行為は何を意味するかしっているですの?」


 声がする方を見ると小さい少女が立っていた。


「あっ…シェリーちゃん。」


「ちゃんで呼ぶなです!」


 声の主はシェリーと言ってマギルの顔を知る者の一人である。


「す、すいません…」


 アーシャが謝罪の言葉を口にする。


「魔王様の寝室に入るということは婚約を意味するのですの。それを知ってて入ろうとしたのですの?」


 シェリーがアーシャを問い詰める。


「は、はい……」


 アーシャがおどおどしながら答える。


「なっ…なんでそんなことをしたのですの!?」


「マギル様を……止めたかったのです……」


「…………」


 アーシャの言葉にシェリーは何も返せなかった。


「マギル様は明日……魔王城離れて何処かにいってしまうのですよ!?シェリーちゃんはそれでもいいのですか?」


 アーシャはシェリーに意見を聞く。


「そんなの……私も嫌に決まってるです!でも……マギル様が決めた事を私たちが止める権利はありませんなのです!」


 シェリーが力強く答える。


「…………」


アーシャはシェリーから目を背ける。


「もういいなのです。今日はもう遅いですの、明日……マギル様を笑顔で御送りする為に今日はもう寝るなのです。」


 シェリーはそう言って自分の部屋に帰っていった。

「シェリーちゃん……」


 アーシャはシェリーが振り向いて歩いていくときにシェリーが涙を流している事に気づいたのだった。

 そしてアーシャも自分の部屋に帰って行った。

登場人物

 

グレイジア=マギル

 本作の主人公で魔王である。今の生活に不満を持っている。


アーシャ

 マギルの顔を知っている5人の最上位魔族の一人

お世話係である。


シェリー

 マギルの顔を知っている5人の最上位魔族の一人で教育係である。




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