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残響 廻る糸車編  作者: 馬鈴薯
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5話「ミライ」

戦艦「ミライ」これがこの船の名前だとハルが教えてくれた、どういう意味かを問うたら少し考えた後「少し難しいが、旧世界の言葉で「未だ来ない新しい時代」的な意味の言葉だよ」といっていた。

「、、、にしてもデカいな」

目の前にそびえる巨大な壁ーそれは即ちミライの外壁なのだがーを見上げながら呟く、山上の小国育ちのチャルカにしてみれば船とは川に浮かぶ帆船の事だったのだ、それとも自分の国が遅れてるだけなのだろうか?

「田舎育ちだからか、、、」

独りごちる、だがそれを抜きにしてもその見る者を圧倒する巨大さは凄まじい物だ。

全長460m、全高60m、全幅40mを誇る巨体には実に色々な物が装備されている、主砲として41cm連装砲が上部に6基、下部に7基、それを補う副砲として15cm連装砲が上部に12基、下部に14基装備されている。弾は建造されたばかりの頃は実体弾を使っていたそうだが、現在はメインエンジンから得られるエネルギーを流用したエネルギー弾なのだそうだ。

その他にも霊基バリア発生装置だの、電磁パルス式レーダーだの、煙幕発生装置だのそんなに大量に積んでいて果たして本当に動くのか?と思うかも知れないが、ハル曰わく「カミナルモノ式永久エンジン(仮称)」のおかげで難なく飛べる、どころかほかの船よりも足は速い方らしい、まぁどこまでが本当かはわからないがここ数日乗ってみたが飛べているので少なくとも「難なく飛べる」という部分は本当なのだろうと考えるチャルカであった。

「チャルカー!そろそろ出よう!」

「あぁ!今行く!」

側面に設置された梯子を登ってちょこんと設置されたコクピット(ハル曰わく「艦橋」)に落ち着く。

「、、、なぁ、ハル、やっぱここ狭くないか?」

「?計器類は手が届く位置にあった方が便利じゃないか?」

「その言い方だとスペースには、、、」

「まだ余裕は有るけど、、、」

(ダメだ、何も伝わってない、、、)

変な所で鋭く、変な所で鈍い、それがハルという男だと言うことはこの数日だけで十二分に理解出来ていた。

(まぁいいか、別に狭っ苦しいって程でもないんだし) 

「じゃあ、飛ぶよ?発進前の動作は覚えているね?」

「勿論だ、まず計器類の確認、エンジンの圧力上昇、レーダーで周辺の確認が俺の仕事だろ?」

「そうそう」

そんな言葉を交わしながら2人の意識は既に計器類に移っていた。

「計器類異常なし、エンジン圧力上昇、臨界点まで残り20、、、10、、、5、4、3、2、1、臨界点突破!」

「エンジン臨界点突破を確認、圧力等全て異常なし、エンジンの始動を確認、、、レーダーは?」

「周辺に脅威となる物の存在を認められず、前方航路上オールクリーン」

「了解、主砲、及び各種兵装の動作確認を完了、全て異常なし、発進前動作全て完了、、、パーフェクトだよ、チャルカ」

「ありがとさん、でもそろそろ飛んだ方が良いんじゃないか?」

「そうだね、じゃあ行こう、、、戦艦ミライ、発進!」

ヴゥゥォォォォォオオオオオオン、、、という音を立てながらミライが飛翔する、暫く上昇を続ける、動きは驚くほど滑らかで、浮いている事すら忘れてしまいそうになる。

「巡航予定高度に到達」

「了解、んじゃ本格的に移動しよう、今日こそこのラスコー砂漠脱出だ!」

「そんで?どこに行くの」

待ってましたとばかりにハルが目を輝かせ、ニヤリとして言う。

「北の商業都市、ナワリンだ、君にはそこでガーディアンズのメンバー数人と会ってもらう」

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