表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
残響 廻る糸車編  作者: 馬鈴薯
2/83

1話「大陥没」

後に「大陥没」と呼ばれるようになるその現象は余りにも唐突に、そして急激に始まった。

日本の首都、東京、その中心地、千代田区、皇居、その皇居を中心に半径三十キロがドーナツ状に陥没した、否、()()()()、皇居の周り半径数キロを残して。

それからだった、世界の崩壊が始まったのは。地軸は狂い、世界中の主な都市は砂漠に没し、常に食料や水を巡って争いが絶えなくなった。

「そんな時だ、「カミナルモノ」が現れたのは」

奴等は()()()()で持って人類を救済した(殺戮した)、人々は「カミナルモノ」に恐れおののき、うずたかく積み上げられた人類の叡智(文明)はバベルの塔の如く崩れ去った。

しかし同時に人類は「カミナルモノ」に対抗する手段も得た、それが「魔力」、そして「カミナルモノ」由来の技術だ。前者において人類は今まで許されていた以上の力を手にし、後者において物理法則を無視した動きを可能にした。

「カミナルモノ」は神が人類に与えた試練だと論じる者もいれば、神が人類に与えた福音だと論じる者もいた?意見の衝突は争いを生み、「争いの十年」と呼ばれる十年間が始まった、それが終わった後残ったのは崩壊し、世界共通言語(ランゲ・アラン)に収束された言語体制と幾つかの都市国家、そして全世界合わせて20億人を数えるに留まる人類であった。

「そして「大陥没」から150年、「争いの十年」から122年が経つ、未だに世界は衰退の一途を辿っているといわけだ」

「ふーん」

「、、、君、興味ないだろ」

巨大な構造物を背に二人の人間が話していた、片方は黒髪黒目の青年、もう片方は茶髪に赤目の少年である。

この2人が今後物語を廻していくのだが、この二人ほんの数時間前に出会ったばかりである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ