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残響 廻る糸車編  作者: 馬鈴薯
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12話「死の危機にて」

「「特異魔術が発現した時?」」

「そう、二人はどんな感じだったのかな~?って」

「俺は、、、よくわからない、いつのまにか発現してたし、発動してるしてないで大きく見た目が変わるって訳でも無いしね」

(走馬灯ぐらい家族の姿を見せてくれればいいものを、、、)落下しながら彼の頭に再生されたのは、家族の顔でも声でも無く、ナワリンでのアレクとジェシカとの会話だった、そう、確かにこの時特異魔術の話をしていたっけ、今朝までナワリンにいたはずなのに、ナワリンにいたのが遠い昔のようにさえ感じる。

「あー確かに、アレクのって分かりにくいもんね」

少し笑いながらジェシカが言う、アレクもおどけながら「ああ、そのせいで時々リオさんが影に落っこちちゃうから少し気をつけないといけないんだよ」といった。

「ジェシカは?」

「んえ?あたし?」

「君以外誰がいるんだい、、、」

「あたし、んー?どうだったかなー?」

「忘れたんだ、、、」

「ちょっ、ちょっと待って!アレク!そんなジト~っとした目でみないで!」

「冗談だよ、冗談」

「んも~!」そういいながらも眉間にシワを寄せて考えこんでいると、不意に大声を出した。

「あー!!!」

「何だよ、ビックリしたなぁ、もう、、、」

「ごめんごめん、でもね、チャルカ、あたし思い出したよ!」

「ほぉ~、んで?どんなだったの?」

アレクも興味深げに見てくる中、ジェシカは胸を張ってこういった。

「あたしねぇ~「死にたくない~死んでたまるか~」って強く思ったら、使えるようになったの」


これだ


体制を立て直し、魔力で勢いを殺して着地する、そう、これだ、この思いだ。

ーあたしねぇ、その時ものすごい強いのと戦ってたの。

キッと目の前の異形を睨みつける

ーそんで「あぁ~ダメ~もう死ぬ~」って思ったのね。

体に力が満ち満ちる、最早恐怖など消えていた

ーでもやっぱ死にたくなかったんだよね~

光の粒子が彼の手に集まり、やがて一つの武器を形作っていく

ーそしたら気弱な気持ちなんてきれいさっぱり消えてさ

恐怖の代わりに一つの思いが彼の心を占めていく

ーそして思ったのよ

「死んでたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

目の前の異形に風穴が空く、最早形を保つことさえ出来ずにボロボロと崩れ落ちるソレを眺めるチャルカの手には、まだ煙の立ち上るバズーカが握られていた。




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