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みんなでごはんその4


「で、どうするの?」



 何が作られるか分からないナナは牽制の意味合いもかねて問う。



「あー、どっちがいい?」



 どっちがいい?どうやら二種類の料理を作れるようだ。



「まかせるわ、あなたのおすすめでお願い」



 シロエも「同じく真のおすすめでお願いします」、多くを語らずナナの言にのっかる。



「了解、んー、じゃあ雑炊にすっかな」

 

 

 無難な返しをすることで“雑炊”を選ばせることに成功した。

 “雑炊”また未知なる食との遭遇ができると心が躍る二人。



「じゃあちょっと待っててくれ、支度するから」



 真がコタツから出て台所に向かう。

 未知の料理、そのレシピを盗むチャンスだ。



「手伝うわ、二人でやった方が早いでしょ」

「お、そうか、サンキュー」



 料理の心得があるナナ、手伝いと称し後に続く。

 二人を送り出し「よろしくお願いしまーす」と、ぬくいコタツで一人くつろぐシロエ。

 対照的な二人である。



 台所、冷蔵庫から、薬味用ネギ、卵。冷凍庫からラップに包まれた一人前の冷凍ご飯を3個取り出す真。そのうち、ネギをナナに手渡し、



「適当に輪切りにネギ切ってくれる」



 ナナは快く応じ、手際よく刻んでいく。

 真は冷凍ご飯をレンジに入れタイマーセット、解凍をし始め、待ち時間に食器棚を物色しだす。お椀を出すつもりらしい。

 

 包丁を振るいながらナナは、食材も、調理器具も、自分の世界の物と似通っているがやはり違うと改めて思った。以前、異世界から召喚された勇者と会話したときのことだ、断わっておくが勇者は冒険者人口の3割ほどに当たるので決して珍しいものではない。


 彼らは皆、口をそろえて言った“魔法スゲー”と、逆にナナは思う、“科学スゲー”と。どちらの世界も方向性こそ違うものの、別の技術が進化し人々の営みに力を貸している。


 少し触れただけだがこちらの世界の方が生活の利便性に力を入れているとナナは感じた。だが、野宿が基本の冒険者の自身には生活の利便性はあまり関係ないかも知れないが。


 チーン、レンジがなり真が取り出す。



「あー、はん溶けだけど煮込めばいっか」



 雑に3つ同時に入れたため解凍が半端となった。しかし、この程度の水分が混じったところで味に変わりはない、むしろ煮立っているので入れた方が丁度いいくらいかもしれない。

 タイミングよくナナも刻み終わり真を呼ぶ。



「こっちも終わったわ、こんな感じでいい?」

「おけおけ、いい感じ」



 薬味に散らすには程よく刻めている。



「で、後は卵を溶くだけだな!」



 真はお椀に入れた鶏の卵を見せる。当たり前だが、傾けたため卵が音を立て転がる。

 早く食おうぜと、シメのことで頭一杯の真はコタツに向かおうとするがナナが呼び止める。



「まって卵を溶いてかけるのよね?」

「んぁ、あー、なに、卵ない方がいい?」



 まさか、雑炊に卵いらない派なのか。

 疑念を込め振り返り、沈黙が生まれた。そして、真顔で放つ心からの一言。



「なに、してんの?」



 なぜかブラに手を突っ込みまさぐるっているナナに真は問いかけた。


最後に唐突に下ネタを投入した!と思うかもしれませんが、

一応、伏線回収のつもりです。

”横穴の奥にてその3”でちらっと出た、破廉恥鎧こと、ビキニアーマー。

その機能についてです。

明日投稿話で機能が分かりますのでお楽しみに。(といっても予想できちゃいそうですが)

ではでは~

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