君の机の消しカスのような詩
次の更新を待たなくていい
次の詩を期待しなくていい
こんなもの、ただの活字だ
君の机の消しカスと同じだ
それよりも
こんなモノクロよりも
液晶画面を覗くよりも
素晴らしい世界を観よう
部屋から出なくてもいいよ
その扉を開けた景色を
世界の誰よりも堪能してやろう
僕の小説を読まなくていい
無理して好きにならないで
こんなもの、ただの羅列だ
部屋の隅のホコリと同じだ
それよりも
こんなモノクロよりも
スマホを眺めるよりも
地球という宇宙へ飛び立とう
家から出なくてもいいよ
カーテンを開けた景色を
昨日の自分よりも好きになれるかな
晴れも、雨も、風も
味方になる瞬間がある
蝶々を両足に飾って
つま先の向いた方角にだけ
進んで、進んで、立ち止まろう
迷って、迷って、引き返そう
君は逃げてなんかないよ
脚はどうしたって前に進むしかないんだから