パーフェクトデュオ
文才のなさにはご勘弁を。
第1章
「始まり」
魔法暦2500年、僕、シリウス・アルカノストは生まれた。
そして、僕を育ててくれたのは祖父のルイス・アルカノストだ。
僕は広大な屋敷で育てられたその間一度も外に出たことはなかった、
祖父が言うには「外には恐ろしい魔物がたくさんおる、お前が外に出れば命はないと思うのじゃな」と。
僕が6歳になる頃、祖父は僕に生きるための術を教えるべく修行を始めた、当然、万が一魔物に教われた時のためなのだろうが、もうひとつ大きな理由があると言っていたが、「いずれ分かる」と言うだけだった。そしてさらに月日が流れ僕が16歳になる頃、転機が訪れた。
「起きろ、シリウス」
「うっ…」
もう少し寝ていたいものだ。
「お前には今日から魔法学校に行ってもらう」
「………は?」
聞いたことはある、色々な志を持った者たちが集まり将来のために魔法能力の向上を目指す場所だと頭では分かってはいるが起きたばかりではやはり思考が追い付かない、しかし、おかげさまで目は覚めてしまった。
「なんで急に」
「お前はもうすっかり強くなった今、わしではつまらんじゃろ。色々な個性を持ったやつと戦ってみるのが一番だと判断したのじゃ」
確かに、言われてみれば一理ある、
そして……外に出られる!
そう思った僕は決意を固めた。
「分かった、行くよ」
「そうか、なら早く準備をしろ。そして、守って欲しいことがひとつだけある。」
「ん?」
「強くなれるまで戻ってくるでないぞ。」
「分かった、約束する。」
そして、僕は祖父から教わった転移魔法で新たな世界へと一歩を踏み出した。
……よくよく考えれば転移魔法を教わったのなら普通に外に行けたのでは?
文才のなさにはご勘弁を。